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中島 百式重爆撃機 呑龍(Ⅱ型甲)
(ハセガワ 1/72)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治
飛行機プラモデルの製作




■作品について
 この作品は2007年春頃に作成したもので、ハセガワ主催のJMCにコンスタントに応募していました。毎回応募作品に悩んでいましたが外国の模型雑誌〈ウイングマスター〉にたまたま今回の呑龍が載っていました。 その迷彩塗装の素晴らしさに目を奪われました。幸いキットのストックがあり、ぜひ挑戦してみようと思い製作に至りました。




■キットについて
 ハセガワ製1/72中島 百式重爆撃機 呑龍 Ⅱ型甲は現在入手しにくいキットで大型の模型専門店に行けば何とか手に入ると思います。キットはハセガワスタンダードの外観、パネルは筋ぼりでリベットは凹タイプ。 爆撃機となるとどうしてもガラス部分が多くなりますが、呑龍も大変多く塗装にてこずることは間違いなしです。メーカーさんも貼り付けシートなどを付属するなりの配慮がほしいところです。今回は塗装に重点を置き、改造や追加工作など手を加えないようにしました。



■製作について

 キットは組立説明図通りにストレートに進みました。今回は無改造で進めますが塗装色が銀色であることから張り合わせ部の隙間とプラ材表面のざらつきに注意を払いました。隙間については流し込みタイプの接着剤ではすべての隙間をカバーはできず、瞬間接着剤の流し込みタイプとゼリータイプを使用しました。乾燥後水ペーパーで修正をかけます。 ざらつきだけではなくプラスチック溶剤が金型に沿って渦巻のように流れ出た跡も同じように水ペーパー(♯2000~4000程度)で研ぎ出しを行います。クリアー材はすべてコンパウンドで研ぎ出しを行いました。理想は昔のモノグラムの透明度ですが材質が違っているような気がします。これは我慢するところです。




 全ての組立が完了すると次は塗装に移ります。塗料は輝きを強調するためにガイアカラーのチタンシルバーを使いました。シンナーは1:3~1:4の薄めの濃度で低圧でエアブラシしました。これは金属片がかなり多めに混入して塗布面にとどまり流動性が悪くならないようにとの思いで行いました。銀色乾燥後、暗緑色でぐにゃぐにゃをエアブラシしました。1本々一気に移動するため何度も他で練習をしました。なんとかうまくいったと思います。 その次はガイアの透明クリアーを吹き付けデカールの下地塗装を完了します。デカールはキットのものを使用しました。デカール乾燥後グンゼの透明クリアーを吹き付けデカールとの艶調整を行います。最後に半艶透明クリアーをエアブラシして完成です。クリアー部はマスキングテープをカットしたものとマスキングゾルを使いました。




■全体をとおして
 製作に60時間程度かかりました。いつもながら銀色塗装悩みの種です。しかし今回は迷彩が上に載ったため悩みが徐々に消滅していったような気がしました。 でもなんか日本の飛行機ではなく、ちょっとかっこいいなと思いました。




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