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SF & キャラクタープラモデル

 VF-1J バルキリー (ハセガワ 1/48)

by 寿




 珍しく主人公の機体を作ってしまいました。一条輝の乗機J型であります。極楽鳥仕様であります。空飛んでます。塗装も至ってふつー。 インストのカラーリングをだーっと勢いに任せて塗っただけ。ひねりも何にも無し。悩みもなく、実にストレスフリーに作れました。




 キットはちょっとハセガワっぽくない感じです。というかガンプラを意識したのか、という印象。スナップキットっぽいダボとか、垂直尾翼のタイトで精度高いハメ合わせとか、色々と新鮮なキットですね。 キャラクターモデラーにはむしろ馴染み易いかも。




 しかし内容的には流石です。ばっちりヒコーキのハセガワ。プロポーションやパネルラインは実にヒコーキ的。細部のディティール、考証にも隙がありません。わかってるなぁ。  機首や主翼やエンジンポッド、腕、垂直尾翼、ガンポッド、機首、後部胴体等々、それぞれが塗装後に接着可能となっているのも好感度高し。いや~ほんといいキットだよ、コレ。プラの肉厚が厚くて材質が柔らかいのも良い感じだし。何だかエアフィックスのキット連想しちゃいますよ。




 キャノピーがTV版と映画版の二種類入っててお得感も高いですしね。(逆U型の断面とΩ断面のヤツね)でも4千円オーバーは結構キクなぁ。箱もデカいし。
 しかし1/72のVF-1とは随分と印象違いますね。こっちの方が機体のラインがグラマラス。平たく言えば肉感的でセクシーな感じで、個人的にはこっちの方が好みです。色も紅白で実におめでたいし。




 ちなみに白は白じゃなくてフィニッシャーズのアイボリー混ぜたセミホワイト。赤も赤じゃなくてガイアのスカーレット。下地にダークシーグレー塗って暗色立ち上げ。パネルラインにちょびっと陰を残したグラデーション。でもイイ感じでしょ?自画自賛ですが映画やTVよりも100倍かっちょええと思っとります。輝クンのフライトスーツもセンターの赤やめてミディアムブルーにしちゃったし。  そんな訳で当家のバルキリーシスターズ、その看板娘の完成でありますよ。



製作の詳細

(写真1)キャノピーはΩ断面のヤツで。パーティングラインがあるから消さねばなりません。ペーパー掛けと磨きはけっこうラフなワークなので、握りつぶしてしまわないよう、練り消しで裏打ち補強です。

(写真2)コクピット塗って輝クン乗せてみる。ボックスアートと同じように首は右向きで。フィギュアは頭の向きが変わるだけで結構表情が出るもんです。ポイントは首の接着位置ですね。ちゃんと背骨からつながっているように。ここに違和感在ると台無しなので。



(写真3)機首組んでみます。複座機は前後のメカ部を詰めることで二人乗りにしたってゆー設定付き。お陰でキャノピーのサイズは一緒。(でも頭頂部の膨らみは違うはず)何だか分かるような、分からんような。まぁ確かに、最近の現用機は単座でもこれくらいのスペースマージンあったりするけど・・・・
 キャノピー閉めようとしたらメットが当たって閉じきれません。やめて~。しょーがないのでシートの下をガリガリ削って納めてます。

(写真4)組んで陰になる部分は黒く塗る。まぁ、こんなもんでオッケ~。



(写真5)取り敢えず塗装の邪魔にならない部分は接着しとく。いつまでもバラバラのままだとモチベーション上がんないし。

(写真6) 恒例の着陸灯(だよね?タクシーライトじゃないと思うし)は瞬間様で固めてガリガリ削って磨き出し。光が回り込まないように、下地は黒で塗ってます。



(写真7)ダークシーグレーを下地に吹いて。傷もこのときチェックして。

(写真8)仮組みしてみる。うーん、こんなシルエットかぁ。この色のバルちゃんもいいなぁ。いっそこのまま仕上げるってのはどーよ、と妙な浮気心が囁きかける。いやいや、いやいや。ここが我慢のしどころでゴザル。



(写真9)フィニッシャーズのファウデーションホワイトとアイボリーを半々に混ぜて、エアブラシで吹く。出来る限り、パネルの面部分を狙って。

(写真10)うーん、こんなもんかのぅ。



(写真11)デカールが妙に固いし、色合いがちょびっと趣味じゃないので塗るハメに。ああ、マスキングがめんどくさい・・・・

(写真12)ガイアカラーのブライトレッドを下地に塗って、その上から同社のスカーレットを軽く吹く。ガイアは隠蔽力強い上に発色が良くて好みです。マスキングを剥ぐとこのように。



(写真13)そしてチマチマした所を接着して、塗ってデカール貼ってスミ入れしたらオーバーコート。今回はセミグロス。若干色気のある艶の方がいいかな~と。そしてスタンド着けたら完成です。






おおっ、飛んどる、飛んどるよ!ヒコーキはやっぱ空飛んでナンボじゃのう。
どーですか、このかっちょ良さ。太陽光は最良の光源でありますなぁ。
アラも目立たなくなるし、自然な感じで写ってくれるし。







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