F-100スーパーセイバーは、世界で初めての実用超音速戦闘機としてその名を航空史に残しただけでなく、超音速での運用という未知の世界を切り開いたパイオニアでもあると言えます。米空軍“センチュリー・シリーズ”のトップバッターとして、その開発技術が、その後の戦闘機開発に大きく貢献しています。生涯生産機数は2,000機を超え、米空軍の主力戦闘機の座にもつき、ヴェトナム戦争では戦闘爆撃機としての威力を発揮しました。量産型のバリエーションとしては、単座型がA、C、D、複座型にはTF-100CとF型があります。 |
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B型が見当たりませんが、実はB型とは後にF-107Aとなって3機が試作された機体です。A型は制空戦闘機として採用されますが、C型以降は戦闘爆撃機として採用されました。
複座型のTF-100Cは練習機でしたが、F-100Fは複座ながら戦闘爆撃機としての能力も兼ね備えていました。この他、ドローン管制機に改修されたDF-100CとDF-100F、実験機のNF-100F等のバージョンがありました。また海外では、台湾がD型仕様に改修されたF-100A、トルコがF-100C/F、フランスがF-100D/F、デンマークがF-100D、そしてオランダがF-100Fをそれぞれ使用しています。 |