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「赤蛇の目」はラテンの薫り?
by NOBUNAGA
飛行機プラモデル
飛行機モデルの世界では「蛇の目」と言えば普通イギリス機をさしますがそもそも「蛇の目」って言うのは「大小二つの同心円からなる模様」のことですからイギリス機に限ったことではないですよね。古今東西の軍用機には「大小二つの同心円」を国籍標識にしている国がヨーロッパ、南米などで広く使われています。なんで普通はイギリス機を指すかって、やっぱし岡部いさく氏の「蛇の目の花園」のイギリス機愛の影響が大きいのでしょうね。
フランスやイタリア(共同交戦空軍)、ルーマニア、スペインも「蛇の目」なんですけどあんまり人気ないですね。どっか共通してるとこありますよね。そう、外側の円は赤色でそしてラテン系のお国柄です。個性的な飛行機をたくさん作ってます(独断と偏見ですが)。
そんな訳で今年は赤い蛇の目の飛行機を中心に作ることにしました。
ドボアチヌD520(タミヤ1/48)
デヴォアティーヌD520と呼ぶのはちょっと気障っぽいのでドボアチヌD520と呼ばさせていただきます。は作り易くて素組みで十分な出来になりますが最近のプラモ界のスタンダードから見るともう少し細部にこだわっても良いのではないかと思います。
そこで全面リベット打ちと垂直尾翼の方向舵を一旦切り離してから接着しています。「赤蛇の目」のラウンデルはデカールは使わず吹き付けとしました。コックピットのシートはパイプ椅子、しかも防弾板なし!なのでパイプに見えるようにくり抜きました。
白の6は下級准尉?(フランスの階級は全く分かりません)の第3航空群第5飛行隊のマリー・エミール・ルブランの乗機で7機撃破1機撃墜しているようです。
ドイツとの休戦後ヴィシー政府軍機として北アフリカでハリケーンⅡを撃墜したそうです。
フランス機はアンテナ線を張らなくて良いので楽です。垂直尾翼のダイアモンドはパーソナルマークで黄色と言う説もあります。
ドボアチヌD510 (フォンドリーミニアチュール1/48)
フランスの簡易インジェクションメーカーF・M社のキットはしばし途方に暮れます。レジンやエッチング、メタル製プロペラ、バキュームのシートで精密感溢れて賑やかです。けれど、エッチングの部品、放熱スリットや前面ラジエーターシャッターはお粗末で使えません。バキュームのシートはぼろぼろで使えません。排気管や細かい部品は自分で作ってと書いてあります。
まあいいんですけど、自作すれば解決です。主脚柱は細くて頼りないので薄いプラ板で補強して真鍮線を仕込んで胴体に差し込んであります。主翼や胴体はよくすりあわせて貼り合わせ、図面を見ながらスジボリとリベット打ちです。これをしないとつるんとしたのっぺらぼーな飛行機になってしまいます。
第Ⅱ戦闘航空群第Ⅰ飛行隊は大きな鎌を持ったスケルトンで有名です。銀塗装はうつくしいのでいいのですがスジボリ、リベット打ち、整形とかなり加工をしているのでキズが結構残ってしまいました。
主翼の「赤蛇の目」は吹き付けです。デカールは品質はいいのですが堅くてもろいので要注意です。
マルセル・ブロックMB155(アズール1/72)
MB150シリーズの発展型で航続距離を伸ばすためコックピットを後ろにずらし燃料タンクを前に増設しました。エンジンはトルクを打ち消すため10度ほど曲げています。どうしたものかと首を傾げているようです。
ドイツとの休戦後作られた30機はヴィシー政府軍で連合軍戦闘機と戦いました。赤と黄色のシマシマはヴィシー軍の識別色ですが何とも派手で見つけてくれと言わんばかりです。模型的には魅力があります。
一世代前の簡易インジェクションでとんでもキットと言ってもいいでしょう。書くと大変なので省略しますが完成させた自分を褒めてやりたいです。
今はRSからちゃんとしたキットが出ているのでこれから作る人は(いる?)ラクチンです。
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