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(Photo)スウェーデン自走砲 SAV m/43

by  コルディッツ
飛行機実機写真

 スウェーデン陸軍のSAV(Stormartillervagn=突撃砲車)m/43は、スカニア・バビス社が生産したm/41戦車を、自走砲に改造したものです。m/41はチェコスロバキアのC.K.D社の開発したT-HN型戦車をライセンス生産したもので、チェコを占領したドイツ軍が採用した38t戦車とほぼ同じです。故にSAV m/43は、用途は異なりますが、ヘッツアーやマーダーの従兄弟にあたるかと。
 スウェーデン陸軍司令部が自走砲の開発を命じたのは1941年で、研究と試行錯誤の末、1944年3月にスカニア・バビス社に自走砲36輌の製造命令を出しました。当時同社はm/41戦車を生産中で、その生産ラインの最後の18輌が改造されてm/43自走砲になりました。最初は75mm砲を装備していましたが、その後105mm砲に換装されています。
自走砲m/43は砲兵隊に配属され、第二次世界大戦終結までドイツ軍と向き合うノルウェー国境に配備されました。1945年中に18輌が追加生産され、翌年3月には全車輛は105mm砲に換装を終えました。1951年に歩兵部隊に移管、1973年に退役します。退役後は映画『プライベート・ライアン』にドイツ軍自走砲役で出演したので、日本でも知られるようになりました。
 装甲版をボルト締した姿は、如何にも強そうですが、ドイツ機甲師団の侵略を受けたら、たぶん一蹴されたのではないでしょうか。
 アーセナル戦車博物館には、SAV m/43とその基になったm/41戦車に加え、従兄弟のヘッツアー駆逐戦車も展示されているので、比較するのは中々楽しかったです。


m/41戦車
 以下はアーセナル戦車博物館にて   2014年6月撮影       




SAV m/43   105mm砲搭載 












車体後部の物置代わりのグッズの山は、いずこも同じようですね。 










(おまけ)  同博物館展示のヘッツアー駆逐戦車 





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