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飛行機プラモデルの製作

  フォッケウルフ Fw190A-8”ハーゲルコルン”
(ハセガワ 1/48)

by 寿




 溜まりに溜まったフォッケのストックを減らしてやるぜ計画第二弾はコレ。滑空爆弾ハーゲルコルン付きフォッケのA8。当時、行きつけの模型店で半額だった為、思わず衝動買いしてしまった一品です。定額では高すぎて手が出なかったけどこれなら納得のお値段だー、って感じでw ナナニイだとプラパーツでハーゲルコルン再現されてるんですけど、ヨンパチでは何故かレジンパーツのキットのみという不思議な製品です。多分、1/48で割と売れたもんだから1/72でプラパーツ化されたんでしょうねぇ。ボックスアートもまんま一緒だし。




 実際のハーゲルコルンはテストのみで実戦には投入されなかったようですが、1000発ほど生産されたんだとか。無線誘導やら対レーダー源自己誘導やら当時先端の電子装置を組み込んだハイテク兵器だったようです。似たような兵器はヘンシェルの滑空爆弾やフリッツXの例もあるんで、なるほど~って所ですけど1943年にはもうテストが開始されていたってのは驚きです。日本じゃまだ機上レーダーどころか、遠距離用音声無線機すら真っ当なのが無かったってのに。いやはや、当時のドイツの技術恐るべしです。  しかしそれにしても自重ほぼ1トンのシロモノですよ。いくらフォッケが力持ちの戦闘機とは言え、こんだけデカくて重い爆弾抱えて飛ぶってのは流石に無茶。何とか飛び上がる事が出来ても、速度も飛行特性もヘロヘロだったのではないでしょーか。増槽積めないから航続距離だってきっとスゴくショボかっただろうし、滑空の有効高度まで上がるだけでも一苦労。せめて積むのは双発機にしといてって言いたくなるのはわたしだけ?初期のテスト母機はJu88だったんだし~。




 実戦に参加してたらきっといいカモだったでしょうなぁ。夜間迷彩を施されているところを見ても「昼間はヤバい」って思っていたからだろうし(仮想の塗装図ですけどね)、夜なら尚更「どーやって目標見つけるの」って話です。絶対に持て余しちゃいますよこんな組み合わせ。現代だったらGPS誘導やら暗視システム誘導って手もありますけれどホント、どういうつもりだったんでしょうかねぇ。  そして自分の性能いっぱいいっぱいのお荷物を「うんとこどっこせ」って持ち上げて運ぶ姿にシビれるワタクシ寿もまた、何だかなぁって感じですw 

 

製作の詳細

(写真1) 今回の主役の滑空爆弾。とは言っても所詮は爆弾なんで翼が付いてる以外はどってことないです。今回は制作途中の写真を誤って削除してしまったので制作途中の写真は無いです。面目な~い(泣)

(写真2) しかしこうしてみると、ホントに主脚を出し入れすることが出来るのかと不安になる取り付け方ですな。





(写真3)フィギュアが乗ってみて初めて分かるフォッケのコンパクトさ。一節ではベアキャットはイギリスがろ獲(というよりタナボタ)した空冷フォッケを、アメリカ的に咀嚼して開発した戦闘機なのだとか。言われてみればヒコーキとしてのサイズやディメンションがクリソツ。

(写真4)白というか水色のフォッケっていうのも新鮮で良いね。キットに同梱されていた仮想のマーキング機ですけど。電探を装備した夜戦型をこの色で塗って見ようかなどと思ってみたり、みなかったり・・・・・個人的には尾部の赤色、黄色、黒色のコントラストが気に入っております。



(写真5) 実際に滑空爆弾を装備して実戦に参加していたら、この水色以外の塗装も色々あったんでしょうねぇ。施設への攻撃がメインであったのは想像に難くないので、ふつーじゃないフォッケの迷彩が出て来たかも。

(写真6) 照準機を覗き込ませてみました。フィギュアを乗せると試したい事が増えて中々楽しいです。



(写真7)  うーん、やっぱフォッケは空冷液冷問わずかっちょええのう。ストックもまだまだ残っているし、極楽鳥共々量産していかねば。

(写真8)  分からないのは何故か爆弾に二色迷彩が施されていること。黒かグレーかどっちか一色でいいじゃん。どーせ作戦は夜間なんだろうし~。



(写真9) :ちなみにスピナーの渦巻きはいつものように手描き。機体下面もランカスターの時と同じく、しこたまグレーを混ぜた黒で塗ってます。



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Vol.96 2016 August   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
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