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(Photo) フォークトの設計したBv138C
by コルディッツ
博物館写真
ブローム・ウント・フォス社の航空機製造部門のハンブルグ社で製造された飛行艇で、1937年の初飛行当時はHa138の名称でした。設計者はフォークト博士と聞くと、それにしては正則なスタイルな機体だと思えて来ます。航空省の命により母体会社のBv138と改名したのは1940年でした。
最初はBMW社製エンジン2基搭載の双発機計画でしたが、エンジン開発が遅れてしまい、ユンカース社製Jumo205ディーゼルエンジン3基搭載に変更されました。初期生産型のA型は205Cエンジン(650hp)搭載、その後出力を増加した205Dエンジン(880hp)に換装し、武装も構造も強化したC型が1941年から主要生産型となり、長距離偵察や船団攻撃、機雷掃海等に活躍しています。
仇名は「シードラゴン」、飛行中の特異なスタイルから「飛ぶ木靴」という愛称でも呼ばれています。
残存機はありませんが、英空軍機に撃墜されたC型の残骸が、Oresundoの海底から2000年に引き揚げられ、デンマーク技術博物館に展示されています。
Bv138C NJ + HE
デンマーク技術博物館(ヘルシンガー)にて 2008年12月撮影
最初に見たとき、機体の上にある「パイプ」がヘリコプターのブレードのようで、
Bv138とは気が付きませんでした。
左機首前方より
主翼内を貫く「パイプ」は、Bv138の一大特徴だったようです。
右機体中央部から後方
回収された残骸の最後方より。
回収された主翼
搭載されたユンカースjumo205D。航空機用ディーゼルエンジンはJu86なども搭載してましたが、ドイツのエンジン開発技術の裾野の広さには、改めて驚かされますね。
当機の撃墜シーンのモデルによる再現ですが、説明板には撃墜日は1945年6月1日と書かれているようで、真相は不明です。
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