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特集 水上機&飛行艇

(Photo) スペイン海軍のドルニエDo24 

by  コルディッツ
博物館写真

 ドルニエDo24飛行艇は、オランダが植民地インドネシア防衛のため、1935年にドルニエ社に発注したパラソル翼の三発機です。インドネシア侵攻の可能性の有るのは日本だけなので、当時のドイツの対日政策に振れ幅があった事を証明するものかと。(日独伊三国防共協定締結は1936年)
 ドルニエは燃費を考慮して、ユンカースユモ205Cディーゼルエンジンの装着を提案するも、オランダは植民地で整備可能なライト・サイクロンR-1820-F52(875hp)を選択します。1937年にライト・サイクロン装備のV3とV4が初飛行し、高性能に気を良くしたオランダは30機発注すると共に、フォッカー社で60機をライセンス生産することにします。ドイツとスイスにあるドルニエ小会社で生産された機体はK-1型となり、フォッカー版はエンジンをR-1820-G102(1100hp)に換装してK-2型になりました。K-2型を25機生産したところで、オランダは独軍 に占領されます。
 占領軍はオランダのDo24の生産ラインを生かし、エンジンをBMWプラモ323 R-2(1000hp)に替えたT-1型と、小改造したT-2型T-3型を合わせて159機生産 させ、また占領したフランスでもSNCAN社に48機を生産させて、海上哨戒機、海上救難機として使用します。このうち1944年に12機がスペインに供給されて、海上救難機として枢軸国軍・連合国軍問わず救助に当たりました。スペインのDo24が退役したのは1967年のことです。このうち1機はドルニエ社に戻されて。
ターボプロップエンジンに換装して、Do24ATTになっています。


Do24T-3  HD.5-2/58-2    2004年10月撮影
 スペイン空軍博物館(クワトロ・ビエントス、マドリッド郊外)にて 



 Do24T-3  HD.5-3
 ドイツ博物館航空機別館(オーバーシュトラスハイム)にて  2011年5月撮影






















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