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特集 水上機&飛行艇

  零式三座水偵 (ハセガワ 1/72 クラウン 1/144)

by GRIFFON

水上機ということで零式三座水偵です。
これも買ってから随分たってしまいました。
(1971年9月発売)


【ハセガワ 1/72】

 当時としては抜群の出来で
ハセガワの良心の結晶でした。
確かに、この頃は94水偵、シーガル
自衛隊機等 こつこつと良心的に
開発してくれていました。

結局、続かなくなり地味な日本機は
フジミ、アオシマが引き継ぐ事になった訳です。
今では72は一部の現用機以外は、ほとんど放棄
再販しても馬鹿高いコンボという嘆かわしい
状態です。
A帯の隼等は良心的な価格で出せているのに
どうしてでしょうか?
初心に戻ってもらいたいものです。




コックピットに多少手を入れ
例によってモータを入れました。

しかし、φ4モータが250円程度
(秋葉だと100円の所もある)
でよく出来るものです。
中は驚くほど細かく出来ていて、ミニベビー
と比べれば飛躍的な進歩です。
デジQにも使われていますし、専用部品を出して
いるインドアプレーンのサイトもあります。
インドアプレーンでは赤外線ラジコンのサーボの
代わりにも使っているので、うまくいけば
1/24リトラクトライトの開閉も出来るかも



【クラウン 1/144】


よー、こんなん出したよね。
売れたんかしら(←オマエも買っただろ)
モータ入れた以外は素組です。

プラモ黎明期にマルサンは何で
零式三座水偵を出したんでしょうか?
キットも少ない頃なので売れはしたでしょうが・・
開発スタッフに熱烈なファンがいたのでしょうか。

航空ファン1964/8 P134に、これを
99艦爆に改造したのが出ていました。
執念で完成させたのでしょうが
達成感はあったでしょう
ある意味、幸せな時代でした。

走る二式水戦(シズキョー)は
いまだに記憶にあります。
浮かせる為の馬鹿でかいフロート
アンテナ柱のスイッチ
フラフラとしか動きませんでしたが
ワクワク感は大きかったです。




忘れかけていた事を思い出しました。
もし・・1/72三座水偵が
水に浮いて走ったら/出来れば飛んだら
ワクワク物です。
(カタパルト射出もしたら昇天物です)

模型を作る目的は色々あると思いますが
実物の代わりと考えるならば
機能も同じである事が望ましいわけです。
昔の模型にモータライズや可動が多いのも
出来る限り実物に近ずけようとしていた為
でしょう。
マルサン 走るF-104や、オオタキ 走るゼロ戦
などは最たる物です。
モノの1/32 P51やレベル1/40 スカイレーダも
その類でしょう。




子供の頃とはいえ、ワクワクして
見ていた事を思い出しました。
一番ワクワクしていたのは設計者だったのでしょう
出来はともかくとして無理とか難しいは考えず
執念でやりとげたのでしょう。
模型の無限の可能性を信じていた良い時代でした。


その昔のキット評で
「可動はあきらめて固定・・」
と良く言われていましたが
今では可動も忘れられていて
模型の完成度のみを追うようになり
実機の縮小という事を忘れられています。

可動キットを知る、古いモデラーと
最近のキットしか知らないモデラーとの
違いは、その辺でしょうか。

どちらがどうということではありませんが
エンジンを内蔵させたり、何とか
モータを入れたり飛行状態を両立
させようとするのは無意識に
実機に近ずけようとする意志の
表れでしょう。




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