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特集 水上機&飛行艇
温故知新シリーズ第23弾

マーチンXP6M-1シーマスター(レベル1/136)

by ヒサマロ




  どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは水上機・飛行艇の特集に合わせてレベルのXP6M-1シーマスターを取り上げさせていただきます。 キットには1955年と刻印されておりますが、今回私が使用したキットはメキシコレベルで再販されたもので35年くらい前に入手したものです。




 実機は当時大型核爆弾を搭載できる艦載機を持っていなかった米海軍が苦肉の策としてジェット飛行艇に搭載させようとして開発されたもので1955年7月に原型機XP6M-1が初飛行しました。ところが原型機は2機ともその年のうちに墜落してしまいます。 さらにA3Dスカイウォーリアが実用化され、潜水艦発射弾道ミサイルの実用化にも目処がついたことから量産型P6M-2が3機生産されたところであえなくキャンセルの憂き目にあった悲運の機体であります。




 では、キットの方を見てゆきましょう。パーツ総数はスタンドを入れても18点ときわめてシンプルな作り。仮組してみるとほとんどすべての部品に隙間や段差が生じます。特にキャノピー部分はひどいのでここは塗装で表現することにしました。まずは胴体左右を接着します。下面に少し隙間が出来る程度なので一安心。尾部にはリモコン式の機銃を接着し、機首にはキャノピーを接着しますが全然合わないのでパテ埋めして乾燥後にごしごしと削って形を整えます。 垂直尾翼上端に上半角のついた水平尾翼を取り付けて胴体は終了。主翼は胴体上部とエンジン部分が一緒にモールドされた上面と下面を貼り合わせ、翼端フロート兼燃料タンクを両主翼端に取り付けます。インティークリップを主翼上面に接着しますがここも段差と隙間が生じますのでパテ処理をします。最後に主翼と胴体の接着をしますがここは上下とも大きく隙間ができるのでプラ板とパテ処理をして整形しておきます。これで組み立ては終了です。




 問題は塗装なんですが、1955年なので全面グロスシ―ブルーかシープレーングレーか迷うところですが私はシープレーングレーにしてみました。各翼前縁と機首のアンチグレア、機銃周りはジャーマングレーにしてみました。この方が黒よりもシープレーングレーにうまく溶け込んでくれるように思います。最後に窓の部分をグロスブラックで書き入れて塗装は終了。  デカールはひび割れて使い物になりませんでしたので白のNAVYとシリアルナンバーは手書きして国籍マークは大きさの合うものをデカールストックからチョイスしました。今回は遊びで実際には存在しないマーキングをこれまたストックから適当にチョイスしてめでたく完成です!




 細身の胴体にT字型尾翼、長い主翼の上面に4つのジェットエンジンとなかなかそそるスタイルをしていますね。全面銀色に塗って赤い星マークつけたら、ソ連の爆撃機と言われても信じちゃうかも。 あまり完成品を見かけないレベルのシーマスターを作るきっかけを与えてくれた編集部に感謝いたします。それではまた。





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