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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.17

グラマンS2F-1トラッカー (ハセガワ 1/72)

by クラキン




 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」の17回目は、「ガルグレー/ホワイトのハイビジ塗装シリーズ」の第11弾で、初のレシプロ機の登場です。
ハセガワの艦上対潜哨戒機グラマンS2F-1トラッカー(追跡者・追尾者という意味)です。
このズングリとしたちょっとユーモラスな機体が大好きです。




 実機は1952年に初飛行し、1954年から配備開始になった最後のレシプロ艦上対潜哨戒機です。
それまでのアベンジャーなどと違い、1機で潜水艦の探索と攻撃が行える画期的な機体でした。
また、小型・頑丈・低空低速での安定性の良さが重宝され、数多くの派生型も生まれましたし、15ケ国で長期間色々な用途に使用されました。
カナダでは消防機としても使用されましたし、米海軍でも輸送機や早期警戒機としても使用されています。
アメリカ海軍では1976年に退役しましたが、一部の国では未だに現役で飛んでいるようです。
但し、小型だったが故に機内が狭く居住性が悪かったそうで、乗員の評判は芳しくなかったようです。

エンジンはなんと、B-17やドントレスにも搭載された空冷星形単列9気筒のライトR-1820サイクロン9のパワーアップ版のライトR-1820-82WAです。




 キットはかなり古く、インストに印刷されたハセガワの住所の郵便番号が3桁になっていますから、少なくとも1998年以前ですが、実際にはもっと古く、多分70~80年代のものだと思います。
勿論、今では絶版です。
昔のキットなのでモールドは動翼部分以外は全て凸です。
パーツ精度については、キャノピーと胴体、主翼と胴体の合わせに若干調整が必要なこと以外は大きな問題はなく、組み立て易いキットです。




 マーキングはキット付属のデカールのうち米海軍の第21対潜攻撃飛行隊のものを選びました。
中古キットだったので、デカールが非常に硬くて破れやすい状態で、まともに貼るのに非常に苦労しました。
垂直尾翼のマーキンが派手でいかにもハイビジらしいです。
1972年頃にエセックス級空母に搭載されていたものだと思われます。




 主翼と尾翼の後縁に付いている静電気放電針を取り付けたことと、排気管やエアインテークを開口したこと以外は素組みです。
実機のアンテナ線はかなり複雑な張り方をしていますが、一部を省略しました。
一番上の写真でプロペラが回っているのは「風力」です。(笑)





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