Home > (Photo)祝生誕80周年 フェアリーバトル


(Photo)祝生誕80周年 フェアリーバトル

by  コルディッツ
飛行機実機写真

 フェアリーバトルは1936年3月10日に初飛行した軽爆撃機です。エンジンはロールスロイス・マーリン(1,030hp)、低翼単葉の引込脚の三座機で、イギリス空軍は開戦時に1,000機を配備したそうですが、既に旧式化していました。
 開戦後は大陸に進出して偵察任務に就き、イギリス空軍機の被撃墜第一号とイギリス空軍機によるドイツ空軍機撃墜第一号を記録しています。
 1940年5月10日独軍は電撃作戦を開始、バトルは果敢な反撃を行います。
 10日は護衛戦闘機なしで32機が出撃し、13機が撃墜され、残りも全機被弾。
翌11日は8機出撃して帰還は1機。そして12日はアルバート運河(ベルギー)の橋梁攻撃に、志願者による5機が出撃して全滅。しかし橋1基の破壊に成功し、先導機の戦死した搭乗員2名に、英空軍初のビクトリアクロス勲章が授与されました。14日にはセダン(北部フランス)付近の独軍機甲部隊の攻撃に、バトル63機が出撃するも、35機が撃墜。ドイツ軍は英仏海峡まで進撃に成功します。
 何とか生き延びたバトルは本土に撤収、バトル・オブ・ブリテンの時は沿岸攻撃に従事し、その後は練習機や標的曳航機として余生を過ごしました。
 「切られ役」のバトルではありますが、しかし1940年5月に見せた敢闘精神は、真に敗北を愛でる英国人好みだと思います。なのでエアフィクスからの新キット発売を心待ちしているのですが…


        フェアリー バトル1  T-70 ベルギー空軍
 軍事博物館(ブリュセル)にて       2009年12月撮影
 バトル1は最初の生産型で、マーリンⅠエンジンを装備。ベルギーでは18機
生産されています。  








        フェアリー バトル1  N2188 オーストラリア空軍
 南オーストラリア航空博物館(ポートアデレード)にて    2015年1月撮影
 第一線から引き揚げられたバトルは、オーストラリアやカナダで練習機として使用されました。レストア中の機体は、1942年5月の練習中にマングローブの沼地に墜落し、1974年に回収されたものです。   




主翼の主脚収容口の辺りと思うのですが…  






フェアリー バトル1  L5393/VO◎S  イギリス空軍
 空軍博物館(ヘンドン、ロンドン郊外)にて         2013年7月撮影   






武装は右主翼プロペラ圏外に7.7mm機銃1挺、後方座席に7.7mm旋回機銃
1挺を装備しています。


分厚い主翼は250lb(110kg)の爆弾4個を内翼の爆弾倉に収容するためのもの。
その他に500lb(227kb)爆弾を主翼下のラックに搭載します。



Home >(Photo)祝生誕80周年 フェアリーバトル
Vol.97  2016 September.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」


プラモデル模型資料記事

TOTAL PAGE