Home  >再録 航空情報プラモガイド (第30回) 1961年号 「プラモデル読本」 (その1)

プラモデル資料

再録 「航空情報プラモガイド」 (第30回)
 1961年号 プラモデル読本 (その1)
Aireview's PLAMO GUIDE 1961

  by webmodelers編集部

 今から50年前の1961年から1974年にかけて刊行された航空情報臨時増刊「プラモガイド」は 当時、唯一のまとまったプラモデル製作ガイドでした。 それは プラモデル製作情報の少なかった1960年代には貴重な道しるべであり、航空機プラモファンのバイブルともなっていました。  
 筆者も 1970年代のものは大切に所有しており、読み返しては、プラモデル作りの楽しさを思い返しておりましたたが、最近 幸運なことに、1960年代の「プラモガイド」を 何冊か入手できました。
 できれば、プラモデル黎明期の1960年代の熱気や雰囲気を読者の皆様と共有できればと常々考えておりました。
  この度、株式会社せきれい社 航空情報編集部様のご許可を得まして、この1960年代から1974年に刊行された いにしえの航空情報臨時増刊「プラモガイド」の記事を本誌に転載再録させていただけることになりました。
 
 毎号 少しづつ分割して、再録掲載させていただこうと思います。もちろん 50年前の記事ですので、各プラモデルの評価や、製作方法が 今の時代にそぐわないものもあるかもしれませんが、そこは各自で勘案いただきたいと存じます。
 ぜひ お楽しみ下さい。

1961年号再録 その1

 伝説の1961年発行 「プラモデル読本」は日本最初のプラモデル製作ガイドでした。名称こそ「プラモデル読本」となっていますが、「プラモガイド」の第一号と数えてよいでしょう。

 1961年(昭和36年)当時の時代背景を少し思い起こしてみましょう。

 日本製プラモデルがマルサン商店から初めて発売されたのは1958年(昭和33年)とされていますが、その少し前の1955年(昭和30年)に新橋のステーションホビーがアメリカからの輸入プラモデルの販売を始め、レベル製(当時はラベールと呼ばれていた)の飛行機、自動車プラモデルが一部の模型マニアの中で話題になりつつありました。エアフィックスの1/72飛行機もそのころ輸入されたそうです。しかし、いずれも大変高価なもので一般には流通をしておりませんでした。 
 「プラモデル読本」が発行された1961年当時の日本製プラモデルシーンは、マルサンの他、ニチモ(伊号潜水艦、戦艦大和)、三共、三和、イマイ、タミヤ(パンサー戦車)と続々と参入を始めた時期で、どの街の小学校脇の文具店の店頭にもプラモデルが飾られ始めていた時代でした。
三共、三和は廉価なピーナッツサイズの飛行機で駄菓子屋を販路の中心としており、イマイは鉄人28号、鉄腕アトムと廉価なキャラクターものが中心でした。 1961年時点では 国内でスケール飛行機プラモデル(1/100,1/50シリーズ)を発売していたのはマルサンだけだったのです。
 専業のプラモデル屋(模型店)がぼちぼちと開業するようになったのもその頃からのことで、これから、日本でプラモデルがつぼみから大きな花を開こうとするのがこの1961年でした。


 したがって、1961年版の「プラモデル読本」はプラモデル入門者への啓蒙的な内容になっています。また、スケール飛行機プラモデル(レベル製とマルサン製を中心に)だけでなく、車、艦船のスケールプラモデルも掲載されています。
 執筆者は YS-11で有名な木村秀政(日大教授)、木村泰造(銀座木村パン)、寺川徹(日本飛行機技師)、小橋良夫 氏など 当時の数少ない有名プラモデラーでした。

 今回は1961年号 「その1」として 表紙から、23ページまでを再録させていただきます。
内容は「プラモデルのすすめ、プラモ入門、空のプラモデル」 です。
また、広告のページは マルサン商店の他は、森永製菓、日本航空JALと プラモデル黎明期を感じさせる広告が並んでいます。

 今回再録の1961年版プラモデル読本は webmodelersに製作記事を寄稿されておられる岩間さんのご協力をいただき所蔵本をコピーさせていただきました。誌面を借りて、御礼申し上げます。

(航空情報プラモガイドバックナンバーへのリンクはページ末にあります。)


表紙

広告1p

広告2p

広告3p

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ここまで  → 次号に続く
 

これまでの航空情報プラモガイド再録記事
1969年号 (第29回) 1969年号 ジェット戦闘機特集 (その6)(146p~最終ページ)新キット解説と批評フランス機
(第28回) 1969年号 ジェット戦闘機特集 (その5) (128p~145p) 新キットの解説と批評 英、独、日本機 
(第27回) 1969年号 ジェット戦闘機特集 (その4) (99p~127p) 新キットの解説と批評 アメリカ機
(第26回) 1969年号 ジェット戦闘機特集 (その3) (73p~98p) ソビエト、カナダ、イタリア、スエーデンのジェット戦闘機
(第25回) 1969年号 ジェット戦闘機特集 (その2) (42p~73p) フランス、ドイツ、イギリスのジェット戦闘機
(第24回) 1969年号 ジェット戦闘機特集 (その1) (表紙~41p) アメリカのジェット戦闘機
1968年号 (第23回)1968年号 日本戦闘機特集 (その6)(137p~最終ページ)新キットの解説と批評 独日ソ機
(第22回)1968年号 日本戦闘機特集 (その5)(116p~136p) 新キットの解説と批評、伊英仏機
(第21回) 1968年号 日本戦闘機特集 (その4) (89p~115p) 新キットの解説批評 アメリカ機
(第20回)1968年号 日本戦闘機特集(その3) (75p~88p) 試作戦闘機と 日本戦闘機の塗装、色の作り方
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(第18回)1968年号 日本戦闘機特集(その1) (1p~39p) 日本海軍機 零戦、雷電、紫電改、96艦戦
1967年号 (第17回)1967年号 ドイツ戦闘機特集 (その5)(112p~ 最終p) 「ニューキット評論」
(第16回)1967年号 ドイツ戦闘機特集 その4 (81p~ 111p) 「新材料とその使い方」、「デカールの使い方」、「ニューキット評論」
(第15回)1967年号 ドイツ戦闘機特集 その3(52p~80p) Me163,Me262,Me410,Ju88,Do217,第2次大戦ドイツ戦闘機の記号と標識
(第14回)1967年号 ドイツ戦闘機特集  その2(31p~51p) Me-109,Me-110
(第13回)1967年号 ドイツ戦闘機特集 その1(1p~30p) Fw-190, He-100,He-162,Ar-234
1966年号 第12回)1966年号その6(121p~最終ページ)ニューキット評論、主要キット一覧表 
(第11回)1966年号その5 (95p~120p) ニューキット評論
(第10回)1966年号その4 (74p~94p) 「カーチス P-36」、「ベル P-39 エアラコブラ」、「ノースロップ P-61 ブラックウィドゥ」、「ブリュースター・バッファロー」 「アメリカ軍用機の塗装考」
(第9回)1966年号その3 (48p~73p) 第2次大戦アメリカ戦闘機 海軍機 「グラマン F-4F ワイルドキャット」、「グラマン F-6Fヘルキャット」、「チャンスボート F-4Uコルセア」
(第8回)1966年号その2 (25p~47p) 第2次大戦アメリカ戦闘機 リパブリック P-47、ノースアメリカン P-51
(第7回)1966年号その1 (1p~24p) 第2次大戦アメリカ戦闘機 P-38ライトニング、カーチスP-40
1965年号 (第6回) 1965年号 (119p~143p) 第4章 「ながめる楽しみ」 「きれいな保存、きれいな展示」、「愛機を写そう」、「プラモと健康」、「第2次大戦機の塗装とマーク」
(第5回) 1965年号 (97p~118p)「塗る楽しみ」 うまく塗るには、塗料と筆、デカールの活用、レタリングとマーク
(第4回) 1965年号 (59~96p) [作る楽しみ]プラモの材料、工具と工作、プラモが壊れたら、プラモ改造法
(第3回) 1965年号 (36~58p) 戦後のチャンピオン・キットの選び方→
(第2回)1965年号 (18~35p) 第2次大戦のエースたち→
(第1回)1965年号 (3~17p) [世界の有名機を作ろう] ライトから1930年代まで→



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Vol.97  2016 September.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

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