Home  > アメリカ陸軍カーチスP-40E ウォーホーク (ハセガワ 1/32)


アメリカ陸軍カーチスP-40E ウォーホーク
(ハセガワ 1/32)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




■作品について
 この作品は今年(2016年)7月頃に作ったもので、終戦記念の記録映像がテレビで盛んに放映されそれに触発されて、以前作った日本兵とヤシの木が中途半端に終わっていたのでどうにかして完成させたいと思い、これらを含めた飛行機を作りジオラマ風に仕立てたいと思いました。 そこで思い立ったのがストックにあったカーチスP-40でした。今回は飛行機だけの製作内容にいたします。




■キットについて
 ハセガワの1/32シリーズで割と最近の発売で現在でも入手可能なキットです。内容はパネルラインとリベットはハセガワスタンダードの凹タイプでうるさくないリベット処理で好感が持てます。又翼の上反角補強、キャノピーの透明度と分割方法など完成度を向上する試みが見られます。更にデカールの白色の隠蔽度と発色度も向上いています。 一番困ったことは排気管がリアルすぎてしかも一つずつ組立て、左右12か所取り付けは泣けました。これは一考の余地があると思いました。
製作にあたってキャノピー面積が大きいのでシートベルトの追加と補助翼、水平尾翼の切り離しなど行いました。




■製作について

 キットは説明書通りに問題なくスムーズに組立ができました。コクピットは良くできていてシートベルトが無いとおかしいくらいで0.3㎜のソフトプラペーパーとランナーでそれらしく作りました。
補助翼、水平尾翼は一旦切り離し資料を参考に0.5㎜のプラペーパーなどで補充して真鍮線をはめ込み可動状態に加工して取り付けました。
胴体と主翼の取り付けにはいつも悩まされますが今回はキットが大きいため主翼の上反角をうまく確保するために翼内に桁補強材があり安心して取り付けることができました。主脚構造の中で回転ギアが再現されていて取り付け後も見えるところがGOODです。欲を言えばタイヤも変形を表現していればパーフェクトです。主脚にはブレーキパイプを追加工作しました。




 塗装は説明書どおりの迷彩塗装でグンゼのラッカ―で仕上げました。それも標準色ではなく特別カラーシリーズを使用しました。基本色を軽くエアブラシしてその上にパネルラインにそってこげ茶色のラインを吹き付けます。その次に再度基本色を重ね塗りしてこげ茶色のラインが淡くぼけるようにグラデーションをかけます。上部の迷彩色は型紙を作り型の淵を1mm程度控えた箇所に両面テープを1~2mm程度の幅のものを貼、迷彩の境界のぼかしを表現しました。 上下面の塗装が完了した後艶ありクリアー(ガイア製)を吹き付けデカール貼の準備をします。乾燥後デカールを貼ります。特にシャークマウスは局面が多く軟化剤だけでは勝負ができず2か所程度切り込みを入れて後で補修を加えました。デカール乾燥後再度艶ありクリアー(グンゼ製)吹き付けます。そこでパネルラインに沿って墨入れをタミヤカラーで行います。夏場は乾燥が早くて有難いことです。最後に艶消しクリアー(艶消し100%)吹き付けで完成です。




■全体をとおして
 アメリカ陸軍の飛行機で迷彩色とは大変珍しい存在ですが、どうしてもアメリカといえばピカピカが思い立ちますが迷彩もいいものです。製作は1か月以上かかりましたが物が大きいだけに塗料の使用量も驚くほどです。 この次に飛行機を使ったジオラマを作ろうと思っていますがどのようにまとまるか不安ではありますが楽しいものにしたいと思います







  Home>アメリカ陸軍カーチスP-40E ウォーホーク (ハセガワ 1/32)

Vol.97 2016 September.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー

「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE