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飛行機プラモデルの製作

 F4U-1D コルセア (ハセガワ 1/72)

  by 加藤 寛之




 「またコルセアですか・・・」「ハイ、そうです」。先月号に続いてのコルセア登場です。このキットは1年くらい前に買ったもので、長年、店頭にあったことを見過ごしていた450円時代のもの。この時代のハセガワ製品は簡単な構成で作りやすく、しかも模型としての感じがいいのです。 パネルラインが凸線だからと敬遠する人もいますが、実機が凹線であるはずはありません。凹凸ともに、単に表現方法の相違にすぎないことです。




 まず主翼から組みます。後縁は上面と一体構造で、適度に薄くできています。屈折部分の後縁も一体だから、ここがきれいに仕上がります。主翼下面パーツは左右一体で、これの前縁にオイルクーラーの部品を挟み、主翼の上下パーツを接着すればOKです。下面パーツに適度の厚みがあるので、上反角がふらつきません。これ、りっぱな配慮です。  胴体は、床板を挟んで左右パーツを接着するだけで左右胴体パーツを接着できる。椅子と操縦悍は、コックピット穴の上から風防接着前に入れれば大丈夫。左右胴体のズレはごく僅かだから、軽くサンドペーパーで擦った程度で整形は終了。さすがにこのキットの垂直尾翼は、しっかりと前縁を左へ向けています。




 胴体と主翼は、手で持って多少の位置調整をして、瞬間接着剤でいっきに接着しました。特に整形というほどのズレはなかったので、僅かな削りあわせだけでこれもOK。
 カウリングは組み付けが固いので、差し込みになる胴体側の凸部分を切り落として調整しました。風防も取り付けが固かったので、これも僅かに削って付けました。
 いつもならば、このあたりの段階で溶きパテで接合部分を埋めるのですが、今回はヤメ。理由は簡単で、作業が面倒で省略しただけのこと。私のプラモデルだから、私さえ良ければOKなのです。左水平尾翼の接合部だけは少し隙間があったので、ここは瞬間接着剤を流し込んで埋めました。
 プロペラは必要充分な出来です。タイヤとホイールも太さや彫刻が適度。さらにホイールとタイヤの境目は深く刻まれていて、筆でも実に塗りやすい!すばらしい!
 塗装は2種から選択できるので、いつものように簡単な方にしました。全面をネービーブルーで適当に塗っています。白帯はデカールが貼りにくそうな場所だったので、塗っしまいました。これは。翼上面の黒帯も同じ理由で塗装です。ところが、左上面の白帯は良いとして、これを何も考えずに下面にもまわしたのですが、これが塗装指示と違っていました。国籍マークを貼るときに分ったのですが・・・あれ、箱絵側面のカラー塗装図はグルリと一周です。「どっちが正解かな?」「間違えました、かな・・・」と、いうだけのこと。私には、どちらでも良いのです。ついでに言えば、右翼下面の3つのライトも塗装していません。上からでは見えないので・・・。デカールが乾いたら、最後に半光沢の缶スプレーをぶわ~~~~と吹いて完成です。




 さて、感想です。このキットはいい形をしています。模型感がホントにいいです。パーツ構成も単純、作りやすさのための省略は大胆で、脚組みなどは思いきってアッサリと仕上げています。それでいて、強度をもって接着しやすいような仕組みはちゃんと取り入れている。ます。私はこんなキットが好きです。  ところで、です。先月号のエレールがダメな訳ではなく、私はどちらも同じように楽しんでいます。作っていて面白ければ、それでいいのです。「ハセガワの方が、ずっと良くできています」とは思うけれども、その違いはメーカーの仕事の違いです。私が作るという行為は、同じなのです。


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