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特集 タミヤのプラモデル

ドルニエ Do335 (タミヤ 1/48)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi




 今月号表紙のDo335は48モノグラム?と思った方もおられるに違いありません。塗装は見慣れたモノグラムのそれですが、機体の雰囲気がモノグラムと違い抑揚がありません。それで これは何だ?と思われたことと思います。
 実は、以前から作りたいと思っていたタミヤのDo335を、タミヤ指定の単色塗装ではちょっと味気ないので、モノグラムのデカールを流用して実戦配備塗装仕様にしたものでした。
 このキットは さすが、タミヤでどのパーツも律儀にきちっと合います。キャノピーの透明度は良いし、コクピットや脚庫など各部が精密に彫刻はされています。
 ただ、リベットもなく、全体的にモノグラムのDo335と比べると抑揚が少なく、華が足りないという印象でした。
モノのDo335は,エンジンカバーをはずすとエンジンが見え、実感たっぷりで華がありますからね。

製作 

 タミヤのコクピットは精密な彫刻です。計器板裏まで律儀にモールドがあります。操縦桿やシートもしっかりしたモールドでした。 全体をざっくりとブラックグレーに塗って、ちまちまと計器を面相筆で塗り分け、ウエザリングを軽くかけておきました。




 胴体下面には 爆弾倉があります。精密な彫刻で、脚庫ともどもRLMグレーに塗り、ウエザリングするといい感じになりました。

 組んでサフェーサーをかけてみると、スジ彫りのパネルラインだけではいかにも淋しいので、機体全体にリベットを”雰囲気”で入れてみました。
 サーフェーサー塗装の上にリベットルーラーで入れると滑らず、簡単にリベットが彫れます。全面で1時間くらいでした。雰囲気重視のリベットラインなので、正確かと言われると?ですが。
 塗装はパネルラインをブラックグレーで塗り、ラインを残すようにパネル内面をライトブルー76(MrカラーNo117)で塗っています。ウエザリングには油彩のローアンバーを使いました。
 これで、リベットラインが見えてきました。48なので、このぐらいしないと 全体にのっぺりとしてしまいますので。




 上面はモノグラムの説明書を見つつ、ブラウンバイオレット81(No121)とライトグリーン82(同No122)の折れ線迷彩としました。 塗装した時は明るめに感じますが、ウエザリングで油彩のローアンバーをかけると、全体に落ち着いた感じになります。




 デカールはモノグラムからの流用ですが、モノグラムのデカールは糊が白いのが欠点。一度 洗い流してしまい、100均で買った液体糊(水溶性PVA)で貼りました。所定の場所に細筆で塗っておいて、デカールを貼り、はみ出た糊は水溶性なので後で水をつけた筆で拭えば簡単に取り去れます。  胴体のイエローとレッドの帯はモノのデカールではサイズが合わず、塗装しました。
マスキングテープを細く切って、筆塗というのが いつもの方法です。




 脚や脚扉は補助支柱も含め、タミヤはよくリサーチしていると感じます。実機の機首はエンジンカバー板や機銃カバーと胴体側の合わせがゴツゴツとしているものですが、そのゴツゴツ感が足りず すっきりとし過ぎで、のっぺりなのがちょっと残念です。  爆弾槽扉はせっかくなので開けてみました。胴体上のループアンテナは鉄道用の洋白帯板を丸めて作成しています。


完成

 完成したフォルムは機首が細くて長く、大アリクイというニックネームも納得ができます。  これだけ大きな機体で武装は機首に機銃2丁だけというのが、実に不思議な感じがします。








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