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特集 エアフィックスのプラモデル

スカウトヘリコプター (エアフィックス1/72)
WESTLAND SCOUT(AIRFIX 1/72)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi




 昨年、webmodelers2015年9月号に掲載されていたGRIFFONさんの作品を見て、どうしても作ってみたくなり、家中の段ボール箱を探し、あらこんな所に入れてあったのかという場所で発見。
このキット、箱ではなくプラパックだったんですね。すっかり記憶から抜け落ちていました。
 実物も小型なヘリコプターですので、1/72キットも相当に小さいです。
 作り始めた所、簡単に出来るかと思いきや 古いキットのため、意外な難物で 完成するのがやっとこさでした。機体パーツと合わないキャノピーは無理に合わせ、隙間にはマスキングゾルをパテ替わりに流し込んで、強引に形にしています。




 地味なぼーっとした機体に 陸軍2色迷彩ですから、更に地味になりました。もちろんの筆塗です。一流スパイが目立たないことで雑踏に溶け込む如く、このスカウトヘリも背景に溶け込むような忍者のようなヘリコプタでした。  さすがに英国陸軍が1960年代から1980年代にかけて運用した小型偵察ヘリ。目立たないことにかけては超一流です。




 エンジンやローターの造作にエアフィックスらしさが出ています。60年代リリースの通のプラモデラー好みのキットだったのがうかがえます。 発売当時はキット化してくれただけでも有り難いという評だったのかも知れません。




 スキッドは工作途中で壊してしまった尾部スキッドとやはり折ってしまった胴体をささえる2本の棒を金属で置きかえました。また、機首ピトー管と胴体アンテナはキットの部品はあまりにもなので金属線で置きかえました。 ローターの4本のコントロールバーも、金属線を曲げたもので置きかえました。




 工作技術が追いつかず今一つの出来ですが、それでも、完成すると この快感と達成感。出来具合にかかわらず楽しめるのはプラモデル作りの醍醐味ですね。  エアフィックスは1/72キットのリニューアルが進行しているので、こんなヘリコプタもリニューアルしてくれないかなと ふと思うこの頃であります。


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