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(Photo) スウェーデン陸軍軽戦車 Strv.m/38

by  コルディッツ
飛行機実機写真

 最初に戦車にトーションバー・サスペションを採用したのは、スウェーデンのランズベルク社製造のL-60軽戦車で、1934年の事でした。同社には独資本が入っていたので、技術はドイツ軍戦車にも反映されます。
 L-60はドイツ製ガソリン・エンジン(155hp)を装備し、最大速度48km/h、車体と砲塔は圧延防弾鋼板の溶接構造と先進的で、砲塔にデンマーク製20mmマドセン機関砲と7.7mm機関銃を同軸装備した優秀な軽戦車でした。
 ハンガリー陸軍は「M38トルディー」として採用し、ブタペストのマンフレッド・バイス社にライセンス生産させ、独ソ戦に投入しました。能力不足でしたが…
 スウェーデン陸軍は武装とドイツ製エンジンに不満があったのか、不採用としたので、ランズベルク社はL-60を改良を進めます。その結果C型に至り、1938年にStrv.m/38(38年式戦車と訳すかと)として採用されました。武装は自国のボーフォース37mm砲と8mm機関銃、エンジンも自国産(142hp)に転換したので、速度は46km/h(スウェーデン戦車博物館の資料)に低下しています。
 生産台数は僅か16輌でしたが、この後も改良は継続され、Strv.m/39、40として採用され、スウェーデン機甲兵力の拡大に寄与しました。
 戦禍の及ばなかつたスウェーデンでは、m/38は1957年まで現役でした。


Strv.m/38
 スウェーデン戦車博物館(アーセナル)にて  2014年6月撮影











 外装式防盾とボーフォース37mm砲、8mm機関銃 





 ドライバーズ・ハッチ 



ドライバー席脇のスリット。右側上にあるのはスリットのカバー? 



 プラモデルIBG72のボックスアートの元ネタでしょうか。



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