Home  > Mig-21 (エアフィックス 1/72) 飛行機プラモデル製作

飛行機プラモデルの製作

 Mig-21 (エアフィックス 1/72)

  by 加藤 寛之




 このキットは何回目かの製作だと思うが、ハッキリしない。古いキットだが、私にとってMig-21といえば、このタイプのことだ。長谷川製作所のキットもこのタイプだったから、子供のときのミグの印象がこれを決めたことは明白だ。 古い時代のキットなのでパーツは少なく簡単に組めるが、形は正確でない。それで良い。私は「エアフィックスのMig-21」を作るのだ。




 胴体へ事前に組み込むパーツはない。念のために機首へ錘を入れて、左右を接着する。左右の高さは、許容範囲内で微妙に明確にズレている。削ってパテを少々使う。ちゃんと整形もせず、多少の跡があってもOKとする。丁寧に作ればきれいになるが、別に気にしない。サッサと組み作業を進める。機首パーツにも段差があるので、そこそこ整形する。尾部の排気口が面白い。 後端のすぐそこに、ドーナツみたいに直径の半分くらいの寸法の穴がある板を接着する。なぜ中途ナンパな穴があるのか、不明。「黒く塗ればいいや」ということで、そのパーツを使う。プラモデルっぽくて賛成だ。下面にあるエアブレーキは別パーツで、開閉選択できる。私は「丈夫がなにより」との思考なので、閉状態とした。




 主翼は脚周りの下面中央が別パーツで、この時代らしい分割なのがうれしい。後縁や翼端を薄く造る工夫だ。にもかかわらず後縁はヘロヘロなので、軽くけずって見栄えを改善する。前縁はというと、左右翼で厚さ・丸さが違う。まあ、いい。このキットでそれを気にしておいたらきりがないし、私はもともと全~然、気にならない。胴体への接着で邪魔になる補助板は切り落としておく。この時代のキットは金型が甘いので、上反角でも下反角でも、好きなように付けられるから、実機のように軽い下反角が付くように面を均す。この作業で胴体とのスキマも改善するので、その部分の整形も簡単になる。水平尾翼は1枚パーツ。これも補助板を切り落として面を整形すると、きれいに接着できる。  風防はヒドイ。形はよくないし、キズだらけ。全体に曇っている。よく磨けば改善すると分っているが、それもテキトウにやめる。

 脚パーツは、いかにも古いキットらしい。モヤモヤしたモールドで、取付け部分も甘い。脚カバーは、厚いだけ。ちょっとガックリするが、承知の上で作っているわけで、素直に接着する。下面の武装は、いつものように装備しない。爆弾やミサイルは怖い。もっともっと遠くへ飛ぶための燃料タンクは付けておく。




 塗装は、ほぼ全面銀色。簡単でいいや。筆塗りで銀をツルッと仕上げようとの努力は放棄して、筆塗りでないと出来ない表現にする。疲れた感じの銀色、ジェット機のように動きの線が残っても、それでOKと悟る。 筆塗りだから、筆を運んだ跡こそが個性なのだ。細部は箱絵を資料として塗る。昔の子供は、みなそうだった。




 デカールは完全に黄色く変色している。最初から使用をあきらめ、そのへんに残っているものを貼る。ちょっと大きい気がするが、まあOK。出来ちゃえば、それでよいのだ。 完成という偉業に比べれば、デカールが大きいとが、窓が曇っているとか、塗装が雑だとか、似ていないとか、そんなことはとるに足りない。“出来た、できた、さあ、次をつくろう!”の方が、ずっと楽しい。


  Home> Mig-21 (エアフィックス 1/72) 飛行機プラモデル製作

Vol.101 2017 January .   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
           editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事

TOTAL PAGE