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飛行機プラモデルの製作

フィゼラーFi156C シュトルヒ (ハセガワ 1/32)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




作品について
 この作品は2010年頃に作ったもので、1/32の大戦機でメジャーなキットをコンスタントに作ってきたことで徐々にネタがなくなってきました。次作は何にしようかといつも迷うことです。ハセガワの1/32シリーズは殆どストックとして保存してありますが、発売時には雑誌などで紹介されてついつい飛びついて購入してしまいます。  しかし時が経つにつれ後発メーカーから素晴らしいキットが発売されて同じ機種を何個も買うはめになるのです。今回のキットは発売時にモデルアートで紹介されてシンプルでカッコいい飛行機だなと思いました。その好印象が残っていて箪笥の肥やし的キットを作ってみました。




キットについて
 飛行機はハセガワ製の1/32キングシリーズで、発売されたのは20年以上前で何度か再販されています。古い模型店で運が良ければ手に入りますが入手は困難なほうだと思います。キットはその当時のハセガワスタンダードでパネルラインとリベットは凸タイプで組み立てやすさを考慮して部品点数を抑えてあるキットです。おまけでパイロットが入っていますがこれは使えません。 このキットの一番の目玉はコクピットですが大きなガラスで囲まれた温室のような構造で又骨組みもむき出しで見せ場の一つです又このクリアーパーツの透明度は大変良好で好感が持てます。このころの翼のフラップや補助翼は有難いことに本物と同じ布目が表現されていますがこれは大変ありがたいことです。デカールは経年劣化で白色が全て黄ばんでいて我慢して使うしかありません。




製作について

 何も改造をせずにストレートに作っていきました。説明書通りに組立はできますがコクピットのガラス部品の接合に大変苦労しました。クリアーパーツが接着剤の白化で汚れることと分割によって突き合わせ部同士の接合面に引っ張りや抑えの力が必要で瞬間接着剤を使うことになりこれも白化に気をつかわなければなりません。
足回りはプラスチックだけでは強度が足りず金属棒を挟みこむ構造になっていてこれは好感が持てます。エンジンは小さいながらうまく表現してあります。全体を組み立ててみるとその大きさに驚かされます。胴体の下面に布地の縫い合わせ紐が再現してありますが、これがパーツを接着して合わせ目を補修するときに殆ど削り取れてしまい大変残念な箇所でありました。ここは伸ばしランナーの極細を接着して紐を再現しました。 



 塗装はグンゼのラッカ―カラーの指定色を使いました。この機体にはパネルラインがなく布張りの表現になっていますが布の凹みに多少のグラデーションをつけてみました。 国籍マークは一部塗装仕上げとしました。デカールはキット付属のものを使い乾燥後全体に艶有クリアーを塗布し最終で90%艶消しクリアーを塗布して完成です。



全体をとおして
 完成してみるとやはり大きいです。コウノトリのように大空をふわりふわり飛んだのでしょうか?大戦機の中では異色の存在です。確か雑誌のモデルアートで片輪上げた着陸状態の本機が紹介されていました。 それはジオラマ風の作例でとても印象深いものでした。いつかはそんなようなものを作ってみようと思いました。




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