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特集 ハセガワのプラモデル
温故知新シリーズ第27弾

F-4ファントムⅡ (ハセガワ 1/90)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはハセガワ特集に合わせてF-4ファントムⅡ(1/90)を取り上げさせていただきます。以前このシリーズで記念すべきハセガワの1/72シリーズ第1弾として1966年5月に発売された250円のファントムを紹介しましたが、今回のキットは同時期にその廉価版として100円で発売されたものです。 1/90としては先にF-104Jが発売されていますが、その後このスケールでの発売はないようです。私の所有していたキットのボックスアートは初版ではないと思いますが御覧の通りなかなかいい感じです。キットナンバーはF-4・・100となっております。パーツ総数は38でこの当時の100円キットとしては多い方ではないでしょうか。




 では製作していきます。コクピットはなく、バストアップのパイロットとシートが胴体に直接モールドされているのでいつものように黒く塗ってパイロットは白、黒、オリーブドラブなどでそれらしく塗っておきます。 胴体左右を接着すると上面は段差が出来るのでパテ処理を、下面は後部胴体になんと3ミリ幅の隙間ができます。仕方なくこの部分は1.2ミリ厚のプラ板を3ミリ幅で切り出したもので埋めておきました。




 エアインティーク部分を白く塗った後に胴体に仮組してみるとやはりかなりの段差が生じます。出来るだけ削り合わせをして、なるべくパテ処理の部分を少なくするようにしましたが、肩の部分はどうしてもパテのご厄介にならざるをえませんでした。 主翼は一枚ものですが、そのまま接着すると胴体接合部に隙間ができるのでランナーで胴体内側につっかい棒を入れるとだいぶ良くなるので溶きパテをすり込んでおしまい。キャノピーも合わせが悪いので削り合わせしたのち木工ボンドを流し込んでおきます。これで全体塗装に入ります。




 今回は以前このシリーズでTOKYOプラモのファントムをガルグレーで仕上げたので今回はベトナム迷彩にしてみました。本当はC型ですから主翼にふくらみが付くべきですが、当時はそんなことほとんどの人が気づいていなかったのでこれで良しとします。 上面、下面も基本はクレオスのミスターカラーをそのまま使用しましたが、タンだけは多少色あせた感じになるよう少し明度をあげました。




 国籍マークは手持ちのデカールから転用し、シリアルは手書きしました。外部装備は1/72と違い370ガロンタンクとスパローのみですが、これは値段を考慮すれば仕方のないところですね。これらを取り付け、脚関係の部品と水平尾翼を接着して完成です。




 今回もキットをそのまま製作しただけですが、どの部品も合いが悪く結構苦戦しました。外形は1/72と同じ欠点で機首部分がやけに細く長いのでファントムらしい不敵な面構えが不足しております。エアインティークより前の胴体が円錐形になっている関係で前部スパローも半埋め込み式にならずそのまま突き出た形になっています。 しかしこの当時の100円キットとしてはこれでも結構まともな方ではないかと先ほど述べたTOKYOプラモと比較すると雲泥の差ですからね。今から50年前のこれら最初期の飛行機キットが現在のハセガワの礎になったのですから、歴史の重みを感じます。






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