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飛行機プラモデルの製作

 ミーティアNF.14 (マッチボックス 1/72)

  by 加藤 寛之




 私は塗装嫌いなので、簡単な塗りの機体を選びがちです。そこで塗装しないことに理由があればいいんだ、と選んだのが、これ。Webモデラーズ誌2012年8月号に塗装した完成品記事を投稿したので、今回はこれを「無塗装風」で作ることに。マッチボックスの3色成形キットには、箱の横に無塗装の完成図があって、これを見本に作るのです。キットと見比べると、配色が違っていますがマッチのキットは良くあること。気になることはありません。 何で無塗装に理由があるのかといえば、このキットは組み立てることさえも困難なこと。同記事にはこのキットの作り方を書きましたが、無塗装で作るならばもっと丁寧にパテを使わないで組む必要があります。先の記事でさえ「作る意欲がもう一度湧くかどうか」と書いたけれども、5年たって意欲復活です。




 胴体中央部は、左右と上部の3パーツ構成。胴体の幅を風防周りの上部パーツに合わせるために、ランナーで突っ張りを入れたり、計器盤横にランナー片を入れたりしました。 胴体中央部と前部、後部の間は、とてもダルい造形です。そのために双方を削りあわせても、角の丸みが大きな溝になって残ってしまいます。この溝は伸ばしランナーを巻いて瞬間接着剤で埋め、削れば目立たなくなります。




 主翼にあるエンジン吸気口パーツは、内側でぶつかっているところを削り落とします。排気口は接着面を削って合わせます。どちらも外径が合わないので、これは削って合わせます。
主翼、尾翼ともに、形がモヤッとしています。きれいに削ります。
右水平尾翼は、先端にプラが流れていませんでした。ランナー片で作りました。
前脚、主脚ともに取付け方法が曖昧です。そこで支柱や扉を使って補強してあります。
胴体下面の燃料タンクが胴体とソリが合っていません。タンク中央で前後に切断して、それぞれで胴体と合わせ、それにしたがって切断した面を削りあわせて形を整えました。




 色はほぼ塗らず、マッチの3色成形を生かしました。3色のとりまぜを強化するように、エルロンとエレベータの上面を緑色に、主翼端と風防ワクを灰色に、タイヤを黒っぽくしたのが塗装で大きなところ。他にも数か所、ちょこっと塗りました。
デカールはキットの付属品です。まもなく分解の寸前くらいに劣化していました。
最後に半光沢クリアを全体に吹きました。



 完成です。
マッチの無塗装風仕上げは、なかなかの魅力を感じます。塗装の手抜きではなく、「無塗装風という作り方」といったほうが正解です。
やや歪んだ楽しみ方ですが、マッチの多色成形品ならではの個性を活かした作り方です。
貴方もどう



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