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誌上個展

 I.A.R-80A (ホビーボス1/48)

幾多の国難を乗り越えローマ帝国の末裔奮闘する(その2)

by NOBUNAGA

 ルーマニア(ローマ人の国の意)では1939年にナチスドイツと経済協定を締結し1940年10月には枢軸国の一員となりました。
 ルーマニアの航空機はイギリス、フランス、ポーランドから輸入したりライセンス生産をする等まだ発展段階ではありました。
やはりライセンス生産したノームローン14Kエンジンを搭載した国産戦闘機IAR-80とドイツから輸入したメッサーシュミットBf109Eでソ連領内に侵攻し(バルバロッサ作戦)ソ連機と交戦することになりました。やがてプロエシュテ油田に大挙してやって来るB-24爆撃機など米軍機相手に奮戦しました。




 ホビーボスのキットはアウトラインはほぼ正確と思われますが作例とした機番137は武装強化型であるのに初期型の7.92㎜と13.2ミリ搭載型となっています。シートベルトは後期型のようです。 機番42は尾翼の撃墜マーク?で有名ですがプロパガンダと言う説もあり避けたんですけどね。
なお、機番137は着陸事故の後修理生成されましたが再び事故を起こし1946年にスクラップ処分されたそうです。




水平尾翼を差し込むホゾ穴の位置が違ってます。ここはベロを切り取ってくっつけるしかないでしょう。
水平尾翼のフェアリングはボリューム感がないのでちょっと残念です。




エンジンは見えないようで良く見えるのでプッシュロッドやプラグコード止め金具等を再現、主脚にはブレーキパイプを付けました。
斜め後ろに傾斜した独特のアンテナ支柱は前キャノピーにピンバイスで穴を貫通させ差し込みました。




デカールの国籍標識と尾翼ラダーの三色は使えません。吹付け塗装としましたが結構大変でした。 十字の国籍標識の切れ込みはミハイ国王の頭文字Mを組み合わせたものです。




迷彩塗装では同梱のカラー図は間違っています。箱絵の方が正確です。また、胴体後半の迷彩塗装は下面まで回り込んでいます。

図面がありましたのでせっかくだからとリベット打ちに精を出して、手打ちリベットなので抜けたり踊ったりしてますがそこはそれ「らしく」と言うことにしておきましょう。




IAR-80の設計製作にあたってはポーランドのPZL P24Cを参考にしたって。 胴体後部はそっくりさんですね。


参考資料:光人社NF文庫 飯山幸伸著「弱小空軍の戦い方」、大日本絵画オスプレイ「第二次大戦のルーマニア空軍     のエース」、MMPBOOKS「Romanian Hunter」他インターネットでの実機写真、作例等


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