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特集 ボマー 爆撃機

B-25C ミッチェル (イタレリ 1/72)

by  田口博通 Hiromichi Taguchi




 イタレリのB-25ミッチェルを作りました。これは、昨年暮れの所属クラブの忘年会で強制的に配布された放出キットでして、強制的にというのは、「ここで受け取られないと燃えるゴミ行きにするから」と脅かされ、それではプラモデルがあまりに可哀そうと持ち帰りました。 そのまま我が家のデビスモンサンいやブラックホールに入れられると、二度と出てこなくなるだろうと思い、3月に思い切って完成させました。これも一種の在庫消化ですね。
今回は、C型にして、英国迷彩と侵攻ストライプのいでたちを筆塗でさらっと組み立てました。

箱絵



 箱絵はやぼったく、キットの内容についても昔から雑誌のキット評は厳しいものがありました。しかし、完成させてみると 立派にB-25に見えます。少なくとも 私には B-25以外には見えません。それで良いのではないでしょうか。
今年で21世紀になってから既に17年も経ちました。細かい考証と重箱の隅つつき的マチガイ探しのキット評の時代は、前世期と共に過ぎ去ってしまった、プラモデルはプラモデルとして楽しむ時代に入ったと考えても良いのではないでしょうか。
 
 ところで、古いキットへの当時のキット評は厳しかった一方で、今世紀に入ってから怒涛のように発売されているフォルムがグタグタに崩れた広東キットに対しては プラモデル雑誌のキット評ではたくさんの美辞麗句の評価が並んでおります。メーカーさんへの配慮(自己規制?)と”ソンタク”が美辞麗句を生んでいるともいえますが、これはこれで、古いキットに対しては不公平ではないかと思えます。
もし同じ基準で評価したら、買ったそばからゴミ箱行きでありましょう。


 ということで、マスコミのプラモデルキット評というのは、時代背景を色濃く投影しており、キットそのものを正確に表すものではないと思え、あてにならず、気にして左右されるだけ無駄なようです。評価が高いと評判のキットに群がるのもマスコミに乗せられているだけ?ではないでしょうか。 結局 自分で作ってみて 納得する それしか無いような気がいたします。
 


製作

 全車輪式ですから、そのまま組むと、シリモチを付くのは目に見えています。詰めこめる所には全てオモリをつめこみました。脚が弱く ヨタヨタしていますが、なんとか3点姿勢は保てたようです。翼後縁だけはやすりで削り、薄くしておきました。これでかなり男前が上がります。

 迷彩塗装は全面、Mrカラーと面相筆を使って筆塗りで行いました。筆塗なのでサフェーサー下塗りもなく、キットのプラスチック生地の上にそのまま塗っていくのも快感です。下面はダッグエッググリーンで、上面のダークグリーンとダークアースの境目は2色を混色して面相筆でぼかしています。エアブラシよりもはっきりとした、それでいてぼんやりとした英国迷彩らしい塗り分けになります。

筆塗完了


 インベンションストライプもマスキングテープで塗り分けましたが、当然のごとく、テープからの はみだしがありますので、面相筆でタッチアップして 塗装完了です。

ストライプの筆塗。写真は2回目まで塗った所で、あと方向を変えて4回くらい塗れば、筆ムラも見えなくなります。

 いたるところにはみだしが、、、 しかし あわてずに面相筆でタッチアップし、つじつまを合わせます。

デカール貼りも完了、デカール保護のために艶消しクリアを吹くと、完成が見えてきました。


 コクピットは簡素なものなので、シートにベルトだけ追加しました。実物とは異なるのでしょうが ベルトは革製ということにして派手なな茶色に塗り、キャノピーを通して見えるように演出しました。



 完成です。どこから見ても イメージ的にはB-25Cにしか見えません。







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