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太平洋航空戦

   紫電改後期型 (ハセガワ 1/48)

by 小川登至也




 製作しましたのはハセガワの1/48紫電改後期型のキットです。
正直に言って紫電改は、小生、好きな機体ではないですが、このハセガワのキットは傑作だと思います。
組み立てていて楽しかったです。
こんなに胴体が太いとは、このキットを組み立てるまで知りませんでした。




 紫電改という飛行機は、戦闘機を初めて作った川西にしては、世界水準に達している力作だと思います。
1944年当時の世界の戦闘機を考えるとそういう評価が妥当と思います。
強風や紫電はあくまでも習作、試作と川西では考えていたはずで それを量産させられてはたまらない、というのが川西の本音だったのではないかと思います。
強風、紫電は、はっきり言って駄作ですね、習作なのだから仕方ないじゃないですか。
中翼配置で、あんなにでっかいフィレットがついてる時点で完璧な失敗作です。
空力が破綻しています。
「だから習作だって言ってるじゃん」と、川西としては泣きを入れたくなったのではないでしょうか。
もう、日本海軍の航空行政の大失敗、これに尽きます。




 キットの話に戻ると、
繊細かつくっきりとしたモールド、細かいけれど組み付けやすい部品、
出来上がったときの実感のある雰囲気など、
さすがハセガワ、お得感、満足感の高いキットで、買ってよし、組み立ててよし、の傑作キットだと思います。
 紫電改のファンのかたがたは、このキットの位置づけはどうなんでしょうか。




頑張ったところは、
・シートベルトをファインモールドのナノアヴィエーションの1/48日本機用を使ったところ
・20mm機関砲(機銃)を開口したところ
・単排気管を開口したところ
・アンテナ線を伸ばしランナーで張ったところ
・翼端灯を開口&塗料流し込みしたところ
などです。
しくじったところは、
・キャノピーが少し曇った
・スピナーの塗りわけ(マスキング)の失敗
・ウェザリングがおざなり
などかと思います。




 最後に
貴誌、毎月楽しく拝見しております。
イギリス機(旧機、現用機とも)ファンの小生としては
エアフィックス特集など、感涙モノです。
限られた人的物的資源で、毎月がんばっておられる編集者の皆様に
心からの応援を申し上げます。
これからもがんばってください。



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