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(Photo) モンティ御用達 M3グラント

by  コルディッツ
戦車実機写真

 北アフリカ戦線で活躍したⅢ号戦車のライバルは、M3中戦車と確信してます。これは小学生の頃にTVで見た映画「サハラ戦車隊」の影響だと思いますが、映画のM3の威風堂々ぶりに痺れました!
 M3の座高が高く、トップに小砲塔をチョコンと置き、胴体右側から大口径の主砲を突き出す姿は、いくら見ても飽きません。もっとも後知恵ですが、これは「戦車」ではなく「自走砲」では、と思う時もありますが…
 たぶん読者の方も同様と推察しますが、私が初めてM3の実物を拝観したのは、ロンドンの帝国戦争博物館でした。展示ホールにはヤークトパンターやマチルダⅡなど誘惑する戦車が多く、M3にあまり目を向けなかったのを悔やんでいます。なぜなら展示車輛は「グラント・コマンド」と呼ばれる指揮戦車で、砲はダミーに替え、車内にマップテーブルや無線機を追加しています。さらに偉大なるモントゴメリー将軍御用達の指揮戦車だったのです!
掲示板はモンティの写真付きなのに、気がつかなかったとは恥ずかしい…


     M3グラント・コマンド
 帝国戦争博物館(ロンドン)にて   2000年12月撮影



   帝国戦争博物館(ダックスフォード)にて  2013年7月撮影
 ロンドンの博物館改装で、グラント・コマンドはダックスフォードの博物館の 地上車輛館に展示されるようになりました。



   M3グラント
 陸軍博物館(パース、オーストラリア)にて  2007年2月撮影
 OD色でサンドスカートがないので、ずっとリー戦車だと思い込んでいました。 オーストラリア軍は本土でグラント戦車で機甲師団を編成しましたが、訓練にのみ使用され、ニューギニア出征に際しては、マチルダⅡに改編しています。









   M3リー・グラント?
 戦車博物館(ソミュール)にて  2016年8月撮影
 リーとグラントの違いは全周回の小砲塔の形状とサンドスカートの有無とばかり思い込んでいたので、この展示車輛にはビックリしました。明らかにグラント砲塔ではないけれど、小砲塔に乗っかる銃塔が見当たりません。
これが リー砲塔上の銃塔を外し、グラント用ハッチを付けたリー・グラント?















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