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朝鮮上空航空戦

(Photo)イリューシュンIL-10(B-33)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 イリューシュンIl-10は、Il-2シュツルモビクの後継機として開発されました。
 似たようなスタイルですが、全く別の攻撃機です。構造は全金属製に代わり、主翼と水平尾翼も根本的に異なります。重装甲戦闘機Il-1の複座型が発展した機体で、2,000馬力のミクリンM-42エンジンを具えています。
 1945年2月から対独戦に参加し、同年8月の対日戦にも、8月9日の羅津港(北朝鮮最北の港)空爆に出撃したようで、朝鮮とは縁があるようです。
 第二次世界大戦後はソ連を中心に東側諸国に配備され、チェコスロバキア(当時)では、アヴィアB-33としてライセンス生産されています。
 朝鮮戦争勃発時、このIl-10やYak-9、La-9、Tu-2等を配備された朝鮮人民空軍は微弱な韓国空軍を一掃し、初戦の大進撃を援護しました。


       Il-10
 中国空軍博物館(北京郊外)にて  2004年6月撮影
 同博物館にはIl-10は2機あり、それは33と1219/CZPですが、
どちらの機体か不明です。練習機型Il-10UTIもあるそうですが、
未見です。博物館HPを覗くとアクセスも便利になり、展示内容も
大改善されているようなので、再訪したいと思っています。





  Il-2m3 011  と  Il-10 21  
 軍事博物館(ワルシャワ)にて   2009年4月撮影
 Il-2とIl-10の違いは、主脚の降着装置にもあります。ワルシャワの
軍事博物館には似た塗装のIl-10とIl-2が並べて展示していました。
 上のIl-10の降着装置は主脚を後ろに引き込みつつ、90度回転させて、
完全に引込み。カバーも付いてます。



 しかしIl-2は後方に引き込むだけで、そのためか主脚収容部の
フェアリングが大きくなっています。



            Avia B-33 5502
 チェコ空軍博物館(プラハ郊外)にて   2008年8月撮影  



             Avia B-33 29
 ポーランド空軍博物館(クラコウ)にて   2011年5月撮影








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