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飛行機プラモデルの製作

P-40F ウォーホーク(モノグラム 1/64)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはモノグラムスナップキットシリーズのP-40Fウォーホーク(1/64)を取り上げさせていただきます。このシリーズはモノグラムが低年齢層をターゲットにしたプラモ入門を目指したものと思われます。ボックスには8歳以上との表記があります。確か一番最初はF-14Aのモックアップを参考にした1/72がスナップキットとしてのデビューだった記憶があります。  この他に大戦機にはスピットファイア、Bf-109G、ムスタングや双発のB-25、B-26が発売されていました。日本でもバンダイがモノグラムと提携した際にいくつか発売されていたようです。最初の発売は1974年でキットの完成写真のボックスでした。
今回私が製作したのは1990年代にビニール袋入りで再発されたものです。P-40Fタイガーシャーク 1/72との表記がありますが正しくは1/64です。




 それではキットを作っていきましょう。
総パーツ数はジャスト20でまるで1960年代中ごろに先祖返りしたような感じです。
モールド色は濃いオリーブグリーンでデカールはグロス仕上げになっています。
モノグラムは1950年代にもN型を1/64でキット化していますが、今回はなんでメジャーなE型ではなくマイナーなF型にしたんでしょうかね?
多分これがF型の初のインジェクションキットだと思います。




コクピットはパイロットとシートだけと実に潔い構成になっています。相変わらずパイロットのモールドは良いので丁寧に塗装してインテリアグリーンに塗ったシートに接着しておきます。あとは黒く塗っておしまい。胴体左右を接着する前に尾輪を組み込みますがタイヤ部分が1/48なみの大きさになっています。 胴体を仮組してみると接合部がうまく合わないので思い切ってピン切り飛ばすか、接合部の穴を広げたり、ピンを細く削るなどの作業が必要になります。上下で結構大きな段差や隙間が出来るので削り込みやパテ処理が欠かせません。




 下翼に先ほどのパイロットとシートを接着したら、左右の上翼を接着しますがここも前縁などに段差が生じますので削り合わせやパテ処理を施します。胴体に取り付けてみると全く合いませんでした。特にフィレットと上翼部分に1ミリほどの隙間ができますので、プラ板を挟んで修正します。下面の接合部分にもパテ処理をします。
水平尾翼は左右一体の1枚物で差し込んだらそこへラダ―を取り付けます。胴体と水平尾翼の接合部にも思いっきり隙間が生じますのでパテを詰め込んでおきます。




別部品になっている機首のあご部分はちゃんとラジエーターがF型の形状になっています。ここの合いはまあまあですの軽くヤスリがけしておきます。
キャノピーは合いがまあいい方でしたので特に手を入れずに接着して、プロペラと一体になったスピナーを基部に押し込みます。
最後に脚関係を接着したらこれで組立終了です。ピトー管や翼端灯が省略されていますがそのままとしました。




 さて塗装は私にとってF型は砂漠塗装のイメージがあるので別売りデカールから第9空軍のデザートピンクの機体にすることにしました。まずは下面のアズールブルーはミスターカラーの370番で塗り、上面のデザートピンクは321番の黄土色に微量の赤を混色したもので塗装しました。スピナーはモンザレッドにしてみました。退色表現として全面に321番の黄土色をかなり薄めに溶いたものでドライブラシの要領で翼は前から後ろへ、胴体は上から下へこすって明度を少し上げておきます。
ここでキットは全面凸彫りモールドなので1000番のペーパーで全面を軽く一撫でしながら凸彫りの部分の塗料削り落とすと良い感じにスミ入れしたのと同じ効果が得られます。
最後にエナメルの黒で全面ウォシングしてやると落ち着いた仕上がりになります。デカールを貼ってよく乾燥させたら、半艶のトップコートを吹き付けて完成です。




 スナップキットと言う割にはえらく組み立てに手間取りましたが、こうしてできあがってみるとさすがモノグラム、実機の雰囲気をなかなか良く捉えているのではないでしょうか。 このキットの完成品はお目にかかったことがありませんが、作った人っているのかな?マニアには全く相手にされなかったんでしょうね、多分。ではまた。





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