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連載 1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう No.23

F-100Dスーパーセイバー (イタレリ 1/72)

by クラキン



 「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」のNo.23は、前回のF86に引続きセイバー繋がりでタミヤ(イタレリ)1/72のF-100Dスーパーセイバーです。



<実機について>
ノースアメリカン社で開発され、1953年に初飛行した世界初の実用超音速戦闘機です。正し、水平飛行で音速を超えられたのは何も兵装をぶら下げない丸腰状態の時だけで、何かぶら下げると音速突破は無理だったようです。
同じノースアメリカンのF-86セイバーの後継機として開発されましたが、独特の水平尾翼の配置による操縦安定性の良さが買われて、実際には戦闘爆撃機として運用されました。
固定武装は機首下面の20mm機関砲4門をです。

アメリカ空軍では1954年から82年まで運用されましたが、台湾空軍では88年まで現役でした。



<キットについて>

 単座としては最終生産型にして主力のD型です。(空中給油装置を装備)
イタレリのキットをタミヤブランドで販売したものです。
今でも入手できるキットだと思いますが、箱の著作権表示は2001年になっています。

ライトグレーの成型色で、イタレリにしては細くて浅目の綺麗な凹モールドです。
パーツ数は70点ほどで1/72としては標準的な内容です。



パーツの精度は問題なく、大きな調整なしでスラスラと組みあがります。
パイロットは付属していませんので、飛行姿勢で製作する場合には他から調達する必要があります。
デカールはアメリカ空軍とデンマーク(いずれも無塗装銀)、フランス空軍(迷彩)の3種類の上質なもの(イタレリ製)付属しています。



<製作について>
 飛行姿勢にしたこととハセガワ製パイロットフィギュアを乗せたこと以外は完全素組みです。
計器盤はモールドを塗り分けるタイプで、デカール表現ではありません。




 マーキングはキット付属のアメリカ空軍第353訓練隊のもので、なかなか派手で見栄えがいいです。
機体の塗装はグロスブラック下地の上にクレオスのSM01スーパーファインシルバーとSM05スーパーチタンをメインに使っています。
綺麗な銀を生かしたかったので、墨入れ等のウェザリングは敢えて行っていません。




 飛行姿勢でジェット戦闘機を作る場合は軽快感とシャープさを出すために、あまり兵装をぶら下げないようにしていますが、F-100は戦闘爆撃機としての使用が多かったので、キット付属の兵装を全部ぶら下げました。
出来上がってみると、なかなか勇ましくてカッコイイF-100になったと思います。




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