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 ロッキードマーチン F-35A 
英空軍 混成運用試験機(ハセガワ 1/72)

by 寿




 なんとな~く買ってしまい、なんとな~く作ってしまったF35。最初は作りかけのF16との比較程度のつもりで作り始めちゃったんだけど、いつの間にかコッチの方が先に完成してしまったという不思議。まぁモデラーにはよくあることだよね?
 最新鋭のジェット戦闘機もしばらく作ってなかったから、これはこれでOK牧場。




 それは兎も角、英国では件の新型スキージャンプ式空母に乗せるべくハリヤーの後継機としてF35Bを計画しているけど、あの国のいつものゴタゴタで二転三転しちゃってて大丈夫なんかいなと他人事ながら思わず心配になる有様。
開発の遅れでB型からC型に変更したかと思ったら、C型がまたまた不具合続出でB型よりも遅れるのが決定的になって、また元に戻ってしまうという正に迷走状態の様相を呈しております。
 ちなみにB型→C型→B型の変遷で仕様変更に伴う諸費用が1億ポンドほどかかったとか。日本円で150億円くらい?洒落にならんな~




 取り敢えず、一番艦クイーンエリザベスはしばらくヘリ空母として使うみたいですね。贅沢な使い方だのう。
サイズとしては海上自衛隊の「いずも」より一回り以上大きい(単純に全長で30メートル以上、満載排水量で倍以上)から、世界最大のヘリ専門運用艦ってことになるのかしら。

 エゲレスとしては陸上運用の戦闘機はタイフーン(ジェットの方。当たり前か)にお任せなので、自然とF35はB型オンリー海軍オンリーてことになるのですが、まぁそこはソレ。損耗補填時のA型実験運用くらいしてもイイんでないかい?的な寿妄想によって今回の作品は作られておりまする。この辺はいつものことなんで笑って許して下さいw




 実際にそれをやったとしてもA型買うなんてことしなくって、米軍あたりのをリースして引っぱって来そうだしねぇ。

製作の詳細

(写真1)一発抜きのノズルとその周囲の繊細なモールド。さすがのハセガワ様。これだけでも制作意欲がうなぎ登りwモデラーなんて単純なもんです。

(写真2) 取り敢えず影の部分を茶褐色で塗っとく。




(写真3) インテークの中を塗ってコクピットを下塗りして、上下を貼り合わせばあっという間にこのたうり。パーツ数が少ないっていうのはやっぱり正義じゃね。勢いついでに機体の下塗りも濃いグレーでやっとく。おおう、この色のF35もよろしくね?
 どうせ実機は光の当たり加減で全く違う色にも見えるから、「これが正解だ」って言ったもん勝ち作ったもん勝ちのような気もする。
 なんか間違っとりますかね?

(写真4) インテークの入り口付近は機体全体のギザギザ模様と同じ色なので、基本色塗る前にマスキング。でも後から考えたらギザギザは筆塗りする予定だからやらなくても良かったかも。



(写真5) 下塗りしたら消えてないパーティングラインがあったので再びパテ埋め。まあよくあるこってすよ。

(写真6) 極楽鳥仕様でいくので当然パイロットは必要。ちっこいのでランナーに付けたまま塗っちゃう。塗ってる最中にピンセットで跳ばして紛失、なんて事になったら目も当てらんないし。



(写真7) 取り敢えずざっくりとこんな感じで。しかしこのメット、SFというかサイバーパンクというか、ホントに現実でこんなの着けてるのかって感じのデザインです。オフボアサイトを実現させる為にバイザーの中に従来のヘッドアップディスプレイの機能を盛り込んだり、暗視装置の映像を投影させて、擬似的に機体すら透かして見えない筈の地表映像まで「見る」ことが出来たりとか、まさにもう「士郎正宗」の世界。

(写真8) 大きさが今ひとつ掴みづらい機体だけど、こうしてパイロットと比較すると以外に小っさいのね、って分かる。やっぱフィギュアってのは大事なんすよ、比較の意味でも演出するドラマとしても。だからエアモデラーのみんな、もっとフィギュアも作るんだ!フィギュアは哀しみを半分にし喜びを2倍にするぞ。(どっかで聞いた台詞だってのは言いっこなし)



(写真9) いつものようにラッカー系の茶褐色でスミ入れ。

(写真10) ニュートラルグレーでスミ入れをボカした後に、ギザギザ模様をキットの指定色で筆塗り~
 デカールが用意されてるから使っても良かったんだけど、全てのギザギザがデカール化されている訳じゃないから、どーしたって塗装と色目が違ってきちゃう。「それなら」ってことで全部塗装で済ますことにしますた。ちょびっと時間は掛かるけど別に苦になるほどぢゃないし。



(写真11)ギザギザを塗り終えたらもう一度ニュートラルグレーを、今度は極薄に薄めてぶわ~っと吹く。これが下地色との中間色を兼ねてくれるから実に丁度良い按配となるわけでありますですよ。F15Eみたいな色だけど、実機もすっげ~明るい場所で見るとこんな感じだしね。


(写真12) ぺたぺたっとデカール貼って細部を塗って、セミグロスのトップコート吹いたら完成。やっぱ塗装に注力出来るキットってのはイイもんだね。機体形状は信頼のハセガワ様だし、パーツ数は少なくてさっくり形になるし、パイロット居るし極楽鳥用のパーツも入ってるし。リーズナブルなお値段の上、おまけにとどめで飛行展示用のスタンドまで入ってるときた。なんて幸せいっぱいのキットなのでございましょうか。



(写真13)いつものよーに、おねーちゃんデカールはモデルカステンのノーズアートクイーンから。「NIGHT MISSION」ってのがステルス機体の妖しさと相まっていいかな~なんて理由からです。大戦機だとこの手のコスチュームのおねーちゃん使えないんだよね。現用機しかってところが何とも残念無念。

(写真14) こーゆーアングルでないとパイロットの存在が確認出来ないってのがなんとも・・・・


(写真15)完成したF35見て思うのは「デブなヒコーキだな~」ってこと。実際F16と大して変わらないサイズなのにこの腹のタテヨコ出っ張り具合はどうよ?ドロップタンク無しでフル装備のF16以上の航続距離と、内装式ウエポンベイを実現した結果なんだろうけどコレはない。そう思って仮組みのF16を引っ張り出して比べて見れば、「あれっ、F16ってこんなに痩せっぽちだったっけ?」と思わぬショックを受けるハメに。
 いやはや、見慣れるとは恐ろしいものでございますなぁ。


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