　　Home >　(Photo)祝生誕100周年　ファルツD.ⅩⅡ＜博物館実機写真＜2018年7月号

(Photo)祝シュク生誕セイタン100周年シュウネン　ファルツD.ⅩⅡ

by　コルディッツ

博物館実機写真

　新年号ではフォッカーD.ⅦとファルツD.ⅩⅡの写真を取り違えまして、ご迷惑をおかけてしまい、申し訳ございませんでした。両機の差は歴然としていますので、とんでもない失態でした。その汚名挽回にはなりませんが、キャンベラのオーストラリア戦争記念館（AWM）に、ファルヅD.ⅩⅡが展示されていましたので、報告させていただきます。
　同機は1918年3月に初飛行しましたが、その性能は同年1月に初飛行したフォッカーD.Ⅶに及びませんでした。

しかしそれでも連合軍戦闘機を上回るとの判断で生産され、少数ですが贔屓にするパイロ　ットもいて、敗戦時は800機が前線にありました。頑丈で急降下速度の優れた点を買われたようです。
　現存機は4機で、私が誤って紹介したル・ブルジェ航空宇宙博物館の機体（2690/18）とスミソニアンの国立航空宇宙博物館、シアトルの航空博物館、そしてオーストラリア戦争記念館で展示中です。

Pfalz D.ⅩⅡ　　2600/18
　オーストラリア戦争記念館（キャンベラ）にて　　2018年4月撮影　　　
　故佐貫亦男教授はファルツD.ⅩⅡの形態を褒め「直線のギリシア鉄十字を
胴体に描き、真っ白に塗った尾翼と尾部などはぜひプラモデルにしてみたい」
と書いています。（「ヒコーキの心」光人社NF文庫）