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誌上個展

ポリカルポフI-15 チャイカ (スペシャルホビー1/48)

  by Nobunaga

ヤー・チャイカ わたしはかもめ

 と宇宙から呼びかけたのは初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワさん。1963年6月16日今から55年前、昭和38年のことでした。
「かもめ」は日本では身近な鳥でありながらあんまり良いイメージではないですね。西欧、東欧やソ連などはちょっと違います。チャイカのほかガビア、ガビアーノ、ゴエランと各種飛行機に「カモメ」を意味する愛称が付けられました。
飛行機に限らず人の名前や車にも「かもめ」が多く使われています。旧ソ連の高級乗用車にもチャイカと言うのがありましたね。捜せばまだまだありそうですが長くなるのでこのへんで。
 なお、スペインではチャトー「獅子頭」と呼ばれていました。確かに液冷機にくらべると寸詰まりでそんな感じですね。




 ソビエト空軍の新型単座戦闘機I-15の試作型TsBK-3は1933年に初飛行しました。上翼をガル翼とした最初の生産型では ソビエト製のM-22エンジンが搭載され、より出力の高いライト社製エンジンを改良したM-25エンジンを搭載した機体がI-15 の名称で生産開始され、  スペイン内乱では共和派の戦闘機として戦いドイツから派遣されたハインケルHe51を圧倒し優位に立ちました。。イタリアのCR-32にはかなわなかったもののスペインでは237機がライセンス生産されました。


 キットはお楽しみいっぱいのジョイフルキットです。CMKのエンジンは放熱フィンまで再現されて組み上げると精密感があります。が、シリンダーだけでプッシュロッドやプラグコードが無いし吸排気管もないので足りないものは自作です。また、二重張り線の基部のカバーも作りました。
夏の暑さに負けて細かい作業を省略したところもあり反省です。



  実機写真を見ると主翼とフラップの間は結構な隙間があって再現しようとしたけどうまくいきませんでしたね。エンジンの前部カバーは開口してます。カバーはそのままでは収まりが悪いので削って調整しました。



乗降ドアはキットにレジンのものがあるので両側とも開けています。水平尾翼のエレベーターは隙間が出来ていい感じです。



翼間支柱は1本でかなり傾斜がきついので接着には気を使います。しかも2ミリほど長さが足りないので下駄を履かせて調整しました。



ちょこっと見えている排気管は1ミリの無垢の真鍮線で作りました。ペンチで切ったままで切り口を整形しないままです。胴体横の機銃弾ガス抜き口?は位置が違ってるようです。

参考資料:文林堂「世界の傑作機ポリカルポフi-15」No.133号、GEIBUNSHA「マスターモデラーズ Vol.12」
Spanish Civil War Aircraft、ヴァリアント出版エアフレームエクストラNo.5「The Spanish Civil War」その他インターネットによる実機写真、作例等


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