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カープラモデルの製作

 スカイラインR32GT-R (フジミ 1/24)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。フジミの1/24 R32GT-Rです。WM Vol.92のポルシェ911にインスパイアを受け、カーモデルのお手軽製作をしてみます。こういう作り方の場合、キットの割りや成形色がポイントのようで、いちおうの目安としては、
① 成形色だけでも見栄えしそうなパーツ構成になっている。
② 1/24のボリュームがあり、作る楽しみ・完成の喜びが得られる。
③ 近作キットや精密ミニカーなどよりずっと安価に入手可能。
といったじつにムシのいいもの。普通の車プラモでそんな都合のよいものがあるのかと探したところ、これがヒットしたというわけです。一般的には塗るのが常識とされるカーモデルです。逆に塗らなければどういった感じになるのか、ひとつ検証してみたいと思います。

図1 完成図



2.キット内容
 今回のキットです。フジミインチアップシリーズ10。いつ頃の金型なのか詳細は知りませんが、たぶん実車とほぼ同時期の1990年前後ではないでしょうか。このクルマは今でもすごく人気があって、タミヤ/アオシマとの競作になりました。特にフジミさんは熱心で、1/24の他、1/12でもキット化されています(図2)。  図2 ボックスアート

 パーツです。モータライズ機構やエンジン再現はありません。成形色は黒とクリアーの2種類。ホイールは艶消しのガンメタで塗装済みです。パーツ点数を抑えたシンプルな構成で、90年代初頭のフジミさんの手慣れた仕事ぶりが伝わってきます(図3)。  デカールです。これも必要な物のみ。リアのGT-Rエンブレムはモールドでななくデカールによる表現です。スケール的にはこれで妥当なのかもしれません(図4)。

図3 パーツ構成

図4 デカール


3.製作
 では早速作ってみましょう。基本、塗装は最小限にしたいところです。が、さすがに前後灯火類と足回りなど気になった部分だけちょこっと塗ります。塗る/塗らないはパーツ割りとインストをにらめっこしての判断です。窓パーツ内側は真面目に塗ってもほとんどボディに隠れてしまうので、後部の側面窓付近だけでも良さそうです(図5)。 図5 部分塗装


 あとはもう、パチパチ組んでしまいます。いちおう「普通のキット」なので接着剤は使います。注意点は一箇所で、フロントのバンパーの建て付けはピンだけではグラグラします。ここは輪ゴム、アルミテープ(内側)で仮固定し、Mr.セメントSで本接着してしまいます(図6)。 ドアミラー面はハセガワのミラーフィニッシュ、リアランプはアルミテープで固定してみました(図7)。
最後にデカールを貼れば完成です。

図6 前部バンパーの固定


図7 リアランプの固定


4.完成 
 完成したフジミのR32(図8~図10)。プラ地肌がいかにもプラモという感じです。もちろん塗装して磨いたものや精密ミニカーなどと比べると、空気の抜けた風船のようではあります。それでも「ああ、こういうカタチ、雰囲気なのか」くらいの感想は言えると思います。製作日数は一日(正味半日)で、それで十分に製作を楽しむことが出来ました。   キットの方は、外形と細部表現、組み立て易さにお手頃価格など、3拍子4拍子揃っている印象です。しかもこういう作り方ですらそこそこ見れる風にはなってしまいます。もしかするとこれは秀作キットなのかもしれません。

図8完成図


図9 完成図


図10 完成図




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