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特集 東欧&ロシアメーカー

  Fw190 A 6 (Eduard 1/72)

by Jg301



 こんにちは。 久しぶりに投稿させて頂きました。
今回のお題はSturmstaffel 1 のFW190A-6白の7をEduard A-8 72キットから再現してみました。
この Sturmstaffel 1 の白の7については、ハセガワ48でもキットになっていますのでご存知の方も多いでしょうが、少しだけ。
Sturmstaffel 1 は1943年、連合軍の空爆が激しさを増す中、体当たりも辞さない猛者を志願で募り結成されますが、当然審査を経てのこと、中に「体当たりも辞さない」が明記された書類にもサインさせられたようです。当初18人が集められ、1943年10月にSturmstaffel 1 が結成され、翌年5月まで奮闘後Jg3に編入されますが、この18人の中にはJg3編入後も名を馳せ、実際に体当たりを敢行した数少ないパイロットのひとりで、あの Willi Maximowitz も含まれています。
ちなみにSturmstaffel 1 で初めてB-17の戦果をあげたのは Othmar Zehart で、彼がこの白の7のコックピットに納まった写真が資料に掲載されており、この一葉が今回の私の製作動機です。



 さて製作ですが、A-6 をわざわざA-8のキットを使わなくてもと思われるでしょうが、手持ちにA-6 のキットがなかったのと、Eduard A-8 キットの余分なパーツからA-6も作れますから。
まず機首のガンカバーと弾溝はA-6用を使用、それ以外では、主翼中央上面の機銃用の膨らみを削り、余計なハッチを埋め、胴体中央下面のハッチを俵型にし、ピトー管の位置変更したくらいです。

ただこの白の7には、資料によるとふたつの顔があるようです。
Othmar Zehart の写真では、機首左のSturmstaffel 1 のエンブレムとキャノピー両側の30mm防弾ガラスは無く、もうひとつの顔は Erwin Bacsila がこの白の7で帰還した際に撮られたと思われる写真では、それらが両方共あります。なので別の機体とも考えましたが、この部隊に同じ白の7で塗装もよく似た機体が2機あったとは考えにくく、私は写真が撮られた時期の違いで同一機と判断しました。なおこの白の7には、キャノピー内のヘッドアーマーは無く、代わりにキャノピーを閉じた際に横への拡がりを防ぐ金具が取り付けられています。そして機首のMG17も取り外されているようで、それはコックピット両サイドに貼り付けられた初期の4ピースの防弾板との重量相殺が理由と思われます。さらに胴体下の増槽用のラックはETC系では無く簡易型です。



 最後に、このEduardキットですが繊細なモールドは好感が持て、しっかりとリベットまで打ってますが1つ1つのパーツのディテールに気を使い方すぎなのか組立にくい部分が有り、特に主脚はキットのままでは、取り付け不能で、かなり難儀させられましたし、エンジンカウルの形が、やや寸胴っぽく見えるのと主翼の上反角がキツ過ぎるのが難点です。

では又、皆さん良いお年をお迎えください。
参考資料 「Sturmstaffel 1」 Eric Mombeek. Robert Forsyth. Eddie J.Creek著 Air War Classic出版 他



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