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温故知新シリーズ第39弾 

 A-5A ヴィジランティ(レベル 1/82)

  by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズはレベルのA-5A ヴィジランティ(1/82)を取り上げさせていただきます。このキットは1959年にA3J-1として発売されたものですが、多分増加試作機あたりをモデル化したものと思われ、当時のボックスアートは主尾翼をオレンジに塗装した機体が発艦するものでした。日本でもマルサン・ラベールとして発売されていました。 A-5Aのキットは他にもモノグラムから1/76位のもの(確かスプリングで尾部から核爆弾が投下できるギミック付き)とニットーから小スケールの100円キットが出ていた記憶がございます。
今回私が作成したのは1960年代後半に実戦部隊のVAH-7のデカール付きで再発売されたものです。キット番号はH-134です。




 それではキットの内容を見てゆきましょう。ガルグレーのモールドでパーツ総数は37です。この時代のキットらしく色々なギミックが仕込まれています。まずはJ-79のエンジンが2基ついており、尾部を外すと取り出すことが出来ます。キャノピー、水平尾翼、垂直尾翼は可動式になっております。 J-79エンジンは4つのパーツで構成されていますが、何分小スケールですのでそれらしく出来てはいますが、わざわざ見せるほどではないかなと私は固定にして尾部に出来る段差を少なくする方を選択しました。




 コクピットはいつものようにパイロット、シート、床板などがワンピースでモールドされただけの物がついているだけですので丁寧に塗装した後接着し、他は黒く塗りつぶしておきます。 胴体は上下貼り合わせになっております。説明書には何の指示もありませんが、コクピット前に錘を入れておきます。水平尾翼を挟んだら胴体の上下を接着します。かなりの段差が生じますのでパテ処理した後に削り倒します。




 機首レドームにピトー管が省略されていたので穴開けて金属線を差し込みました。ここにも錘を詰めておきます。 左右の主翼は一枚物ですが胴体に接着する分割線が実機にはない湾曲した線が出てしまうのでここもしっかりとパテ処理しておきます。エンジンを入れて尾部を接着します。ここも段差が生じます。



 キャノピーは可動式ですが、プラ製のか細いヒンジがついているだけですので何度か動かしていると折れてしまいますから接着して固定します。前席、後席ともフレームとガラス部分が別になっていますが後席部分はうまくはまらないので削り合わせた後に接着して浮き出た部分ペーパー掛けして面一にします。その後コンパウンドで磨いておきます。 最後に組み立てておいた脚部分を接着し、脚カバーと垂直尾翼をつければ組立終了です。




 塗装はいつものようにミスターカラーを筆塗りしました。上面は315番ライトガルグレー、下面は69番グランプリホワイトとしました。問題はデカールが使用できるのかどうかでしたが、あらかじめマイクロのフィルムリキッドをシート全面に塗り熱湯に浸したら浮いてきたのでマークセッターで圧着しました。しかし端の方がめくれてきてしまいます。 デカールフィットやマイクロソフター総動員してみましたが、かろうじてくっついているという状態にしかなりませんでした。空気取入れ口の赤いマークも縁の部分や下の部分は足りていないのでインシグニアレッドで塗って補修しました。




 これにてなんとか完成です。苦労しましたが出来上がってみるとさすがはレベル印。それなりに実機の雰囲気を捉えていますね。RA-5Cの曲線美も良いですが、A-5Aの引き締まったスタイルも超音速艦上攻撃機の名に恥じない美形だと思います。 RA-5Cも在庫だいぶ抱えているので作って並べてみようかな。ではまた。



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