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飛行機プラモデルの製作

 トマホーク(エアフィックス 1/72)

  by 加藤 寛之




 新製品ではないが、次々に旧キットを作り直しているエアフィックスの更新版キット。調べていないけれど、トマホークだからイギリスで使ったP-40Bってことかな。


 キットの箱を開ける。深い筋彫りにビックリ。面がガタガタに見える。これが最近の流行とはいえ、馴染めない。ハセガワが40年くらい前に作った72スケールのWWⅡキットたちのほうが、ずっと繊細に見える。・・・まあ、いいか。




 いいところは、簡単に組めること。組図の1番目は、なんと胴体左右の接着。コックピット内は接着後にペトペトっと塗ればいい。床板は主翼の下面パーツにのせるのだが、そこに置くのは計器盤、操縦悍、椅子の3点のみと、超カンタン。脚カバーはプラモデル的な発想で接着面が大きくとってある。尾輪のカバーはハの字に開いた左右一体パーツで、これまたカンタンで丈夫。もちろん、脚をあげた状態は別パーツがある。
 ちょっとナ・・・、もある。機首の上下は胴体と一体では造形が難しいので、別パーツになっている。が、フチがガタガタしている。金型の劣化が始まっているようだ。そのために合わせ目がスッキリしないが、機体全体に深い筋彫りがあるので目立たないので、助かった。下面にあるラジエーター排気部分のフラップは、開閉の両パーツで選択式。いいな、っと思っていたら、どちらのパーツもちょっと小さい感じ。開状態の方が目立たないので、こっちにする。




 胴体と主翼、水平尾翼とラダーをそれぞれ接着して、飛行機の形にする。水平尾翼を接着するあたりで、主翼との関係が “あれ?ナンか変な感じ・・・”。
 原因は、主翼の取付角がマイナス、つまり前下がり。水平尾翼は、反対に前上がり。これって、逆じゃないの? P-40はそれぞれ何度か調べていないけれども、少なくともこうじゃあないと思う。普通は、主翼は前上がり、水平尾翼は前下がりか水平。P-40の原型はP-36だし、その時代ならば、まあ普通の角度じゃないのかな。
 いまさらどうにもならないので、組み進める。
 主輪のタイヤとホイールは別パーツで、塗りやすい。しかもタイヤは重さでつぶれている造形になっていて、感じがいい。これでホイールがパッと入ればいいのだが、削らないと入らないのが惜しい。
 風防パーツにも、まいった。後方の側面窓は、どう接着するのかの考慮がない。これは透明パーツの厚み部分に接着剤を塗り、ちょっと乾いてから置くようにのせた。まあ、くっついていると思う。天蓋というか、実機で可動する部分はちょっとゴツ過ぎるかな・・・、まあいいや。それよりも、ちょっとだが後端の極薄部分にプラがうまく流れていない。それもマズいが、後端の内側に段差があるので、そこが乱反射してスッキリ見えない。これは強引な対策で、それが目立つ透明窓部分に黒を塗ってごまかす。それは前部で胴体と接する部分にもあって、透明パーツの断面が光ってしまう。こっちも、黒を塗ってごまかす。




 塗装はいつものように、その辺にある緑と茶色と灰色を塗る。冒頭で深い筋彫りにビックリしたと書いたが、塗ったら筋彫りが深すぎて色が塗れていないところがあった。また、ビックリした。 デカールはカルトグラフ製で、綺麗な発色だ。ややデカールが硬いこともあるが、筋彫りには充分に馴染まない。まあ、いいか。注意書きは全て省略した。これは私の好み。




 とりあえず、完成。開封から、のべ8時間くらいか。プラモデルは完成することが大切だから、簡単に出来たことはいいことだ。 ・・・なのだが、なんで主翼と水平尾翼の関係がおかしくなっちゃうのかな。



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