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 セリカLB2000GT (アオシマ1/24)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。アオシマの1/24 セリカLB2000GTです。
初代セリカのファストバック型で、ダルマ型と好みを2分するところです。もうかなり昔の車なんだけど、某アメ車を意識したスタイルは人気が高く、現在でも休日などに走っている姿を見かけます。実車は意外に小柄で、いかにも昔の国産車といったところ。
 このキットも古いもので、80年前後の「ザ・チューニングカー」シリーズの1つだったと思います。同シリーズは若者が中古車を思い思いにカスタムして乗り回していた時代の影響を受け、大ヒットしたといわれています。その後、実車が数を減らす一方でプラモの方はしぶとく生き残ったため、現在では“旧車”という位置づけになっているようです。

図1 完成図



2.キット内容
 今回のキットです。ザ・ベストカーヴィンテージNo.53。現在のモデルカーNo.37と内容は同じです。他にも族車仕様など横展開も積極的にされています(図2)。

パーツです。本キットはもともとチューニングを楽しむキットとして起こされたため、改造のオプションパーツが始めから多数付属しています。電池ボックスやスイッチなどはモーターライズ時代の名残り。これは今時のディスプレイキットにない付加価値でしょう。これを省くのは少し勿体ない気がします。その他では前後サスペンションにコイルスプリングを仕込むようになっており、サスが沈み込むギミックは妙にリアルです。もちろん抜けばシャコタンなど車高調整も出来ます(図3)。しかしその結果として前輪保持のパーツが細くて折れやすく、これが同シリーズ共通の弱点です(Vol.101の330セドリック参照)。

図2 ボックスアート

図3 パーツ構成


 デカールとエッチングパーツです(図4)。エッチングパーツは後年になり追加されたものです。前述のように本キットは元々はモーターライズキットでしたが、90年代に入るとそのギミックは廃されました。
一方でエッチングパーツを追加するなどスケール・キットとしてはブラッシュアップされています。モーター走行やムギ球点灯にこだわらなければ無理に旧版を探す必要は無いでしょう。なお今回は、これらは使用しませんでした。
図4 デカールとエッチングパーツ


3.製作
 では製作開始です。ボディはスジバリを軽く削ぎ、そのまま塗装します。はじめGXメタルピーチを吹いてみたのですが、どうもくすんだ感じというか、自分のイメージと異なるような気がしたので、C174蛍光ピンクを塗り重ね、その上から薄く溶いたメタルピーチを遠目に吹き、軽くラメ入れしました。仕上げにGXクリアーⅢをトリガー全開でドバ吹き3回。このまま終了です。窓枠など細部塗装は無し。今回はこういう仕様です(図5)。  その他のパーツです。シャシーはC8銀、コクピットはC156スーパーホワイトです。いちおうフェイク塗装ですが、あながちデタラメではありません。手持ちの「資料」はたしかにこんな配色です(図6)。
 後はGクリアーでパカパカ組んでしまい、最後シャシーにボディをパカッとはめれば完成です。組み立て上の注意点としては先ほど述べた前輪部で、ここさえクリアすれば大丈夫です。なおフェンダーミラーは手で触っても痛くないよう省略しました。お子様の安全を何よりも優先しておりますのでご理解願います。

図5 ボディ仕上げ
図6 塗り終えた各パーツ


4.完成 
 完成したセリカLBです(図7~図10)。世代的にLBはやはりこのメタリックピンクがしっくりきます。参考資料とツーショットです(図10)。ん~、ちょい赤味が強いかな・・・でもイメージ的にはだいたいこんな色です。なかなかケレン味のある仕上がりです。
 キットの方は簡単で、あっという間に組めてしまいます。子供時分のカーモデリングは、無塗装素組にモーターライズ、ムギ球点灯というのがスタンダードで、配線が面倒だったのですが、無くなったら無くなったで少し残念です。
製作はシンプルに、サフ吹き面出し下塗り研ぎ出し等の凝った工作は一切無し。超簡単フィニッシュです。ついでにパーツの脱脂洗浄も忘れました(汗)。今回はそれで十分です。手に取って眺めまわし「こりゃあええわ、いけるがな・・・」次回はあの絶版トミカを巨大化してみましょう。

図7 完成図


図8完成図


図9 完成図


図10 完成図




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