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　フォッケウルフFw190A8
（エアフィックス1/72 (新版)&ドイツレベル1/72）

　　by MERSU57

　以前にエアー旧版フォッケを組んだ時に参考用に途中まで組んで放置していたモノを今回の特集に合わせて成仏させるべく組み立て再開したものです。

ついでにレヴェル社の同型も追加して作製してみました。

　新版エアーはやや深めの凹モールドで細部もそこそこ再現しており、初見のイメージは良いのですが、新しいにもかかわらず考証がイマイチの部分があり、気になると修正したくなってしまいます。

新シリーズは実機を3次元計測してデータをとって形にしているらしいのですが、(本機については分かりませんが)細部のディテールは確認していない様で、新キットらしからぬ仕上がりです。まず垂直尾翼右側面の点検扉は間違いなのでモールドを埋めてしまいます。

　ETCラックは良くできていますが、取り付け位置が前方よりで且つ、全長が短いのでここも修正します。個人の感覚にはなりますがキットは機首の形状が台形円錐状で、少し緩やかな円柱状に削り込みました。(断面は機首付根に向かって緩やかなおむすび形に)13mm機関砲バルジも削り込んでデフォルメ強調しました。機首両側面エアインテークのバルジは細長いので若干短く削りこみました。主脚及び収納部周りやコクピットなどは良く出来ています。

ボディ後部の絞り込みもいい感じでキャノピーもグッドです。選択した塗装モデルが増槽は金属製のものを使用しているので、ホビーボスMe262の余剰品を転用。使うかどうかは別ですがデカールはカルトグラフ製がついておりお買い得感はありました。(購入時価格¥450！文句ばっかりいってますが、この価格につられ数個入手　現在は価格が高くなってしまいました新装版パッケージ価格¥1100～¥1200)

　一方レヴェル社のキットは胴体全般がふっくらしており、特に機首周りが丸く(樽型)感じられかなり削り込んでみました。エアインテークバルジも太いので若干スリムに削り込み。キャノピーは薄く透明度はあるのですが、金型がくたびれているのか表面がうねっており後部は透明度、形状ともいい感じのフジミTa152の後部キャノピーをコンバートしました。

増槽はエアーのキット付属のものを使用。基本的な形状に大きな破綻は見受けられません。全体が控えめな凹モールドです。今回は使いませんでしたがおまけに滑空爆弾BV246ハーゲルコルンが付いています。（購入キットはF型メインのパッケージで別にA型夜戦のパッケージもあり　共に¥950でした）

　エアーのキットは塗装は旧版の時にも参照しましたプレーンズアンドパイロッツからの塗りにしました。スワスチカと上下翼面標式以外は全て塗装仕上げです。ベースはスカイブルー(ラッカー)を吹き付けで後は、叩きつけた様なインクスポットやバルカンクロイツ他全て水彩アクリルで筆塗り仕上げしました。

汚しはややオーバー目にしてみます。戦争末期の塗装は混沌としており、このディープさが魅力です。塗装終了後エナメルブラックで軽くウオッシング、クリアーコートで完了です。(赤の3番)

レヴェルのキットはDefenders Of The Reich Vol.3の塗装例からピックアップ。全般的にはおとなしい感じですがこちらは上下翼標識とスワスチカ、スピンナのスパイラルはデカール処理しました。エアーのキット同様にベースのスカイブルーのみエアブラシ、後は全て筆塗り処理。(黄色の2番)こちらはライトな汚しをしました。フィニッシュも同様です。

エアーのキットに施した塗装例はこちらにも同じものがあり(実機写真とプロファイル掲載)参考になります。

2機並べて見ると、造形表現にメーカーの解釈の仕方が異なっており、其々に長短があり興味深い所です。

参考資料
classic publications
Defenders Of The Reich Vol.3 2003年出版 ISBN 1-903223-03-2
大戦末期のドイツ戦闘機隊JG1の防空戦闘記録／写真集です。

主にFw190A7/A8がメインでカラープロファイルが多数掲載。白黒帯機首A7の鮮明な写真も数葉ありなかなか貴重なモノです。他にもBf109G/AS系や最終章にHe162フォルクスイエーガーの記録も紹介されています。

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