
ドイツの大戦機といえば、 名機メッサーシュミットやフォッケウルフという強力鉄板アイテムで、極端な話、メッサーばっかり、フォッケばっかりを作り続けているモデラーも少なくなく、それなりに知識力、制作技術も高いモデラーさん達でありますので、私のような後発モデラーが割って入るにはとてもとても敷居が高いのがルフトバッフェの人気機種なのであります。
自分の模型歴を遡っても1/48ではメッサーのE型とフォッケのD型いずれもタミヤしか作ったことがありません。
よって、ドイツ空軍機となると必然的に、こんなマイナーな機体に目が行くことになります。
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ブローム ウント フォスBV138MC (スーパーモデル 1/72)
ユニークなカタチのBV138 3発飛行艇 そして掃海型 BV138MCであります。
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3発機で、双ブームで独特のレイアウトで、なにか近未来的なフォルムです。
部品段階では凸モールドが目立つので、なかなかやる気にならなかったのですが、ちょっとテープ組をしてみると おお~・・これはカッコいいではないか。。。
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実機は当初、双発で計画していたそうですが、予定のエンジンがうまくいかず、急遽3発に再設計となりました。変なレイアウトの上、中央のプロペラが4翔なのは、胴体とのクリアランス確保のため直径を小さくして4枚ペラにしてあるのだそうです。
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ディーゼルエンジンの好燃費で航続距離を稼ぐという思想は、洋上でUボートから給油を受け、さらに長時間の洋上哨戒、偵察を可能とするものでした。
荒れる北海やバルト海での給油作業は大変そうですけどね。
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普通のBV-138でも珍しいのですが、もっと珍しい輪っかつきがいいな・・・・とこれがなにかも判らずに作っていました。後日同じく輪っかの付いたイタレリJU-52Mを購入、その箱にはマインスイーパーと書いてありましたので、この輪っかは掃海用具なのだということが、やっと理解できた次第。
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特に資料もないので、そのまま組むことにしていました。合わせは悪くないので、表面の彫おこしが主な作業になりました。
色も、キャラメル箱の裏面のカラー図を見て、RLMの中からチョイスして吹いています。デカールは固いながらもちゃんと貼れましたので、大したもんです。
完成はしましたが、数少ない当時の画像でも、いまだに排気管がどこについているのか、わからないのです。 キットには排気管のパーツはついていませんでした。
ご存じの方はここの掲示板にでも書いて教えてください。
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ユンカースJu52/3m-MS (イタレリ 1/72)
おなじみのJU-52/3m輸送機に磁気機雷掃海用具を装備した機体であります。
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ドイツ空軍でもっとも多く使われ、空挺作戦、人員、物資の空輸と活躍した代表的な輸送機です。しかし、どういうわけか、最初の型は単発だったそうです。
は? こんな大きな機体が?、空力悪そうな機体が?、単発で飛ぶと思った理由がわからない。
ドイツ人でもこんなことをやらかすというのもなんか不思議というかなんというか・・・・
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3発にしたから、/3m(モートル)なのだそうで、ちなみに単発はあまりなじみがありませんが /1mのレヴィジョンがついています。
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BV138制作に合わせ、輪っか付きを並べたいという妄想のもと、とりかかりました。
部品数も少なく組みやすい反面、波板なのでヤスリがかけられないので接着で精度を上げることになります。 波板表現は塗装も大変だし、デカールも大変です。
なので、その後は1機も作っていませんな。。
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なかには椅子くらいしか入っていませんが、乗降ドアや貨物ドアを「開」にしています。
貨物ドアは波板のため、細かく合わせるの容易ではないので「開」にして逃げましたが中身が椅子しかないので、ちょっと見映えがよろしくないのは失敗だったか。。。
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磁気機雷の掃海の理屈は、この輪っか(コイルだろう)に電気を流し磁場を発生させて、磁気機雷がまかれている海域を複数機が編隊で航過し、磁気に反応した機雷を誤爆させるという荒っぽい掃海方法です。この掃海方法は英軍も実施しており、英独双方で数種類の機種が投入されています。
水中の磁気機雷を誤爆させるほどの磁場、磁気強度がどれほどのものかわかりませんが、乗員の生殖能力に影響はなかったのだろうか・・・・戦争だもんね。。
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