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特集 民間機

Seversky Racer(ホビークラフトカナダ 1/48)

  by 小川登至也



なんだよ~、Seversky Racerって商品名はないだろ~、ちゃんと・・・、
はて、セバスキーP35の民間名は何というのでしょうか・・・。
そう考えるとSeverskyRacer以外に言いようがないですね。



ということで?、今回制作したのはHobbyCraft製の1/48SeverskyRacer,軍用機名でいうならセバスキーP35です。
インストの三面図を見るとSeversky AP-7 と書いてあります。
なるほど、AP-7でしたか、民間機名、というか社内名称は。
AP-7にしろ、P-35にしろ、小生、ほとんど知らず、また資料や写真などもほとんどなく、果たしてこれでいいのか?という箇所が組み立てていていくつもありましたが、まあ良いんじゃないでしょうかね。



主翼の平面形をみると、セバスキー~リパブリックの伝統ともいうべき楕円翼がすでに使われています。P-35はそのなんとも愛らしいともいえる姿そのままの性能だったらしいですが、のちのP-43ランサーになるとだいぶ精悍な感じになってきて、ご存じP-47サンダーボルトになると精悍マッチョになっていきます。



このセバスキーレーサー、箱やインストを見ると1938年ベンディックストロフィー優勝機、だそうですが、うむむ、小生、ベンディックストロフィーもほとんど知りません。
たしか、同じころに有ったトンプソンカップが高速スプリントレースなのにたいして、アメリカ横断だったかなんだかの耐久レースだったとおぼろげに記憶しています。
で、これでいいのか?と思った最たるものが、箱絵やインストの三面図とキャノピーの形状が全然違うことです。
唯一、インストの組み立て図のみがキットのパーツを表していますが、これは、果たして、キットのパーツが思いっきりデフォルメしちゃっているのか、それとも軍用と民間レーサー機ではキャノピーの形が違っていたのか・・・。
小生は後者だと思いたいです。
戦闘機なら視界の良さは必須でしょうが、耐久レーサーならば視界の良し悪しは問題にならず、むしろ無駄に視界が良すぎると疲労につながる恐れもあったのではないかと、ボーイングB47爆撃機が、バブルキャノピーを採用したため乗員の負担が大きかったという話を思い出し、そこから何となく連想しました。



ホビークラフトのキットは製造が今話題の?韓国らしいですが、とすると設計はカナダ?
だとするとなかなかのコンビネーションかもしれません。
韓国のキットはアカデミーなどもそうですがパーツ精度がなかなか高く、組み立てていてあまりストレスを感じないところが小生としては結構好きです。ただ、機体のデッサンが納得いかないものもあり、そこが弱点と思っていましたが、カナダでの設計だとするとこのセバスキーレーサー、どうりで?主翼も胴体も雰囲気良く製品化されていると思います。でも、上反角が全くないんですけど、こちらも、果たしてこれでいいんでしょうかね?
ちなみに、長年放置していたにもかかわらず、デカールの質も大変良く、スムーズに貼ることができました。
全体的にストレスをほとんど感じないキットで、あらためてホビークラフトカナダ製セバスキーレーサー、楽しく組み立てることができました。 



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