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 Me262 (ペガサスホビーズ 1/48)

  by 加藤 寛之



 トライマスターのFw190は良く出来ているが、疲れた。“もっと簡単に出来るだろう”と思い、旧オオタキのFw190をワールドホビーショップはせがわへ買いに行ったら、なかった。“それじゃあ、こっちのキットも簡単だ”と買ったのが、これ。本Web誌2012年1月号掲載で作っているので、2回目になる。 7年半ぶりに作ったら、以前ほど隙間やガタを感じない。どうやら組み上げるウデが上がった(あるいは無神経になったのか?)ようだ。1年に30機作った見積もって、前回から225機くらい作ったことになるので、多少は工作力が向上したと信じることにした。



 スナップキットなので、細かいことも大きいことも言うことではない。閉状態の脚カバーのように使わないパーツを除き、ピトー管やアンテナ類を真ちゅう線で4点を追加(つまりキットにはない)した結果、39パーツで出来上がった。機首にいれる錘もキットに入っていて便利。全体の雰囲気は、筋彫りを太く甘くしたトライマスターって感じ。なんだかんだは、本Web誌2012年1月号を見てほしい。
 コックピットは塗らずに組んでしまう。後から筆を突っ込んで、黒く塗ればよい。スナップキットなのでパーツごとの合わせ精度はゆるい。エンジン周りには、ガタが集まったような場所もある。でも、肉厚ゆえに整形できるズレ範囲なので、ガリガリ削る。隙間は削りカスごと瞬間接着剤で固めたりしてしまえば、だいたいOK。
前回は整形に手間取った胴体と主翼の下面のガタは、パーツをグッと曲げることでほぼ解消、パテはちょこっと使うだけ。主翼上反角はそれなりに許容範囲にきまる。水平尾翼は付根でちょっとダレぎみだけれども、グッと上げて瞬間接着剤で固めればOK。前脚はそれなりの見栄えOK。主脚はカバーと一体のすごい塊だけれども、出来てしまえば見えるものでなないから問題なし。それをそれらしく塗装するのが個々のモデラーの仕事だ。そんなこんなで、あっというまに塗装段階になる。



 今回は黒版の『世界の傑作機』の塗装図みたいな色にしてみた。緑は混色、茶色っぽいのはオリーブドラブ。下面色は、承知のうえでちょっと青の強い色を選んだ。若いときに『航空ファン』の橋本氏の塗装図に影響を受けたので、ドイツ下面色といえば青を強くしたいのだ。
胴体側面の色のぼかしは、いつものように筆でテキトウにやった。狭い範囲でできるのが筆ぼかしの特徴だが、いつものように出来はそれなりだ。アンテナ類やピトー管を真ちゅう線でテキトウに作って付けておいた。



 完成だ。精密感はないが、精密でないのだから問題なし。腰高感や胴体側面のペッタリ感、胴体下面の膨らみ不足はトライマスター伝来なので、トライマスターがOKならばこれもOK。 塗装色は承知でテキトウなのだから問題なし。それでもちゃんとMe262になっている。
“簡単なのはいいな”と、あらためて思う私でした。


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