ビュッカーBu181ベストマンは、1939年2月に初飛行した並列複座の低翼単葉、固定脚の単発機で、木金混合構造の初等練習機としてドイツ空軍に採用されました。設計者はスウェーデン人のアンダス・ ヨハン・アンデルソン(Anders Johan Andersson 1899-1987)で、1933年から1939年にビュッカー社の主任設計士として勤務し、Bu131ユンクマン、Bu138ユンクマイスターを設計しています。
ビュッカー社を創立した元ドイツ海軍軍人カール・クレメンス・ビュッカー(Carl Clemens Bucker 1895-1976)は、第一次次世界大戦後 スウェーデンのSAAB社で重役をしていましたが、自らの会社を立ち上げで退職する時に、アンデルソンを引き抜いたものです。
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Bu181のエンジンは、一見液冷に見えるヒルトHM504A 空冷倒立 (105hp)で、1934年初飛行のBu131と同じなのが興味深いです。
Bu181はBu131の後継機として、ドイツ占領下のチェコやオランダでも生産、スウェーデンではSK25としてライセンス生産されました。戦後もチェコスロバキアはズリンZ.181/281/381として生産を継続、エジプトでもライセンス生産され、総生産数は3,400機に及びます。 |