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誌上個展

 ユンカースJu52/3m 「ゴミ箱」付き(エレール1/72)

  by Nobunaga

極寒の北極圏でも灼熱の砂漠でも仕事とあれば厭わないですよってJおばさんはホント頼りになります。



 ユンカースJu52/3mについてはドイツ機ファンのみならず飛行機好きなら知らない人はいないくらいの有名機ですね。たくさんの専門家や研究者、たくさんの資料、たくさんの武勇伝、たくさんの逸話があって、しかも今でも飛んでる世界の傑作機です。
 今回の製作に当たってJu52の資料本を読んだり見たりして改めてその傑作ぶりを知ることが出来ました。ただ、小生の分かる範囲でのスペイン内戦当時の写真や図版は少なくちょっとだけ苦労しました。

キットについて
 エレールのJu52/3mは昔ばなしに出て来るくらい古いキットながら作り易く、特に波板の表現は素晴らしいです。レベルの1/48の素晴らしいキットもありますが1/72ではイタレリ(これも古い!)とエレールでしか出ていないのはこれを凌ぐキットが作れないからかとも思ってしまいます。最近KPモデルスから1/72で「タンテユ」として発売されたJu52はエレールの金型であるとか。ドイツ機フアンの貴方、是非作り上げてコレクションに加えては如何かな。



 下面の銃座はその形から「ゴミ箱」と言われています。形や取り付け位置などは資料が少なく実機写真からこの辺だろうと推定して取付けました。85年も前のことで、もはや見た人もいないでしょうから「それらしく」でいいでしょう。
 Ju52の車輪を覆うスパッツが取付けられています。キットにはスパッツの部品がないのでジャンク箱から使わなかったスパッツを削ったりパテ盛りしたりでそれらしく整形しました。



小指の先のように小さな「ゴミ箱」と一体となるゴンドラ(逆さまです!)を薄いプラバンで作りました。ゴンドラには窓を開け透明塩ビ板を貼付けました。



主翼は取付け桁がなくイモ付けのようなので2㎜の丸棒を差し込んで補強しました。



機首のTRECHUELOは地上砲火で亡くなった1aEscuadrillaのリーダーの名前のようです。垂直尾翼のMARIA MAGDALENA(マグダラのマリア)は機名か。



コルゲート(波板)に貼るデカールは要注意です。軟化剤を塗ってもシルバリングが出てしまいました。透明部分は切り取りましょう。



折れ線迷彩はなかなか綺麗です。が、注意しないと波板にそって塗料が流れ出てしまいます。レタッチしてもなお流れて慌てました。


参考資料:文林堂「世界の傑作機ユンカースJu52」No.185、週刊エアクラフトNo.85、スコードロン/シグナル出版「Junkers Ju52 in action」、オスプレイ出版「Ju52/3m BOMBER AND TRANSPORT UNITS 1936-41」、その他インターネットによる実機写真等
使用デカール:XTRADECAL X72283


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