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特集 多発機

温故知新シリーズ第43弾

ロッキードWV-2(EC-121)ウォーニングスター
(レベル 1/128)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは「多発機」の特集に合わせてレベルのWV-2(EC-121)ウォーニングスターを製作してみました。このキットの元は1956年に旅客機のスーパーコニ―として発売されたものでした。1958年に胴体上下にレドームを追加して窓を四角から丸へと金型変更して発売されたようです。 今回私が組み立てたキットは1970年代後半にブラジルレベルで再発されたものです。当時購入したまま押入れの奥に入れられたものを40数年ぶりに引っ張り出してきました。ボックスアートがまた雰囲気があっていいですね。CGとは違った趣がありますよね。成形色はブラックでパーツ総数は72と当時のキットとしては多い方だと思います。キットナンバーはH-174です。



 それでは製作していきましょう。まずはパイロットを乗せるようになっているのですが民間機のパイロット姿ですので私はオミットしました。操縦席の窓はただ穴が開いているだけでクリアーパーツなどは点いておりませんが、そのままとしました。かなりのロングテールなのでキットには支え棒を使用するよう指示がありますが、当然使用しません。
それで錘を多めに入れたつもりですが組立終了時に全然足りない事が判明し、前脚庫の穴から錘と油粘土をぎゅうぎゅうに詰め込んでなんとか三点姿勢をとれるようになりましたが、操縦席窓から錘が丸見えの状態になってしまいました。相変わらず詰めが甘いなと反省しております。
左右の胴体を接着しますが、ここは古いキット故に変形もあって段差や隙間が生じます。全面にリベットが打たれているので出来るだけ影響が出ない程度にパテ処理とペーパー掛けをしておきます。左側胴体にドアと機首先端部を接着したら胴体は完成です。



 次に主翼は上下貼り合わせ式ですがここは特に隙間はできませんでした。エンジンが一体となったナセルを主翼に接着しますが少しできた隙間に溶きパテをすり込んでおきます。左右の主翼を胴体に接着しますが、上面に思い切り隙間が開きますのでここはプラ板を接着した後にパテ処理をしておきます。 水平尾翼に垂直尾翼を接着したものを胴体に接着します。翼端タンクを組み立てて翼に接着後、最後に上下のレドームを胴体に接着しますがやはり隙間が出来ますので溶きパテをすり込んで整形しておきます。これで基本形は出来上がったのでここで塗装に入ります。



 全面エンジングレーをいつものように筆塗りで仕上げました。黒のモールドですので2回塗りで十分でした。各翼前縁の防氷ブーツ、レドーム前端部分、機首アンチグレア、機首先端部分はジャーマングレーを塗りました。
エンジン部分は銀色でドライブラシし、プロペラは銀色で先端はインシグニアイエローにしました。脚庫や脚カバー内側は箱絵を参考にインテリアグリーンにしました。



デカールはどう見ても使用出来そうもありませんでしたのでスケールがちょっと小さいのですが、カラカルデカールの1/144を使用しました。印刷はカルトグラフですので白の発色も抜群です。キットのデカールと同じVW-3を選択しました。 最後にアンテナ、脚関係を接着し、プロペラを装着すればこれにて完成です。本当はこの後スミ入れや汚しをやる予定でしたが残念ながら時間切れとなりました。胴体下面にはブレードアンテナが色々と点いているようですがよくわからなかったので省略いたしました。



 このキットの完成姿はあまり見かけたことがありませんね。60年以上も前のものですが出来上がった姿は実に良く実機の感じを捉えていると思います。この辺のセンスが当時のレベルのなせる業ですね。 レベルのスーパーコニ―も在庫しているのでこちらもいつか成仏させてあげようと思います。今回もこのキットを完成させる機会を与えていただいた編集部に感謝致します。
それではまた。


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