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誌上個展

 ブレダBa65 A-80 ニビオ(AZモデル 1/72)

  by Nobunaga

トンビがくるりと輪を描いたホーイのホイなんて唄ってる場合じゃないぞ。13時の方向からI-16が急降下!パイロットはまだ気づかない!運命やいかに。



 世はまさに高度成長期、日本中から仕事を探しに東京に人が集ってきた。男子も女子も故郷を捨て東京へ東京へと出て行って農家の跡継ぎの男達は涙をのんで見送るしか無かった。そんな心情を唄ったのが三橋美智也の「夕焼けトンビ」とか守谷浩の「ぼくはないちっち」だ。覚えてますかご同輩、あの頃の社会は明日は今日よりよくなると言う希望で活気に満ちていましたね。
「トンビのブレダ」はスペインではそれなりの活躍をしましたが、米英機と対峙するに至って脆さが露呈。全機失われることになりました。

キットについて

 ブレダBa65は「やられ役」の故に結構人気があったりしてますね。アズールからは1/72ノームローンエンジン搭載のK-14。スペシャルホビーから1/48でフィアットエンジン搭載のA-80と複座型のキットが製品化されています。
 今回製作したAZのキットはお楽しみいっぱいのジョイフルキットです。なぜかって、手を入れれば入れるほど実機に近くなるのですから??
 全体のフォルムは良いようですが主翼両端と垂直尾翼は厚みがありすぎます。インジェクションのキャノピーは窓枠がごつごつしています。3分割のエンジンナセルは合がとっても悪いです。エンジンの収まりも悪いです。まだまだあるのだけれど簡易インジェクションのキットではこの程度は普通なので創意と工夫で一つずつ解決して行きましょう。



 個性的な機体の多いイタリア機の中でもこのBa65は独特の風貌で惹かれるものがありますね。12.7ミリと7.7ミリ機銃4挺と1,000kgの爆弾が搭載可能でした。



 キットのコックピットはシートの後ろはガランドウ。そこでパイプに見立てたプラロッドでそれらしく爆弾倉の構造物を作りました。機体下面には投下用の穴と観測窓?ここはくり抜いて、くり抜いたものを基に透明塩ビ板でヒートプレスして嵌め込みました。



キャノピーは独特の形をしていて先端は小窓のようになっていてこれで照準が合わせられるのか、使いづらかったでしょうね。窓枠がゴツすぎるのでつるつるにしてマスクをして塗装で窓枠を再現しました。キャノピーの前、カウリングの上には水牛の角のようなオイルクーラー?があってこれの取付けにはかなり削り込みをしましたよ。空気取り入れ口は開口してます。プロペラ基部は素っ気ないのでプラ片を色々取付けそれらしく見えるようにしました。主翼の機銃は真鍮線に取り替えてます。





参考資料:ヴァリアント出版エアフレームエクストラ「THE Spanish Civil War」、ガリレオ出版「第2次大戦フランス/イタリア軍用機」その他インターネットに依る実機写真等


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