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　ブリストルボーファイターMkX (ハセガワ 1/72)

　 by小川登至也

　皆様いかがお過ごしでしょうか、といってもこの新型コロナウイルスが猛威を振るう時期、
なかなかご機嫌にはなれないですよね。
罹患された方の一刻も早い回復をお祈りするとともに、何とか乗り切るべく、皆さん頑張りましょう。

　さて、今回制作したのは「ハセガワ1/72　ブリストルボーファイターMkX with 増槽」と箱に書いてあるキットです。
なんだかちょっと締まらない名前ですが、これ以上ないくらい正しい表現でもあります。
もう15年以上前に購入したキットですが、そのころ以降のキットはどれももうこれ以上ないくらいの精密な表現なので、個人的にはハセガワのキットは、もう模型として進化の必要はないと思っています。
あとは出来ればお値段据え置きで、ただただバリエーションだけ増やしていっていただければと思いますね、イギリス機ファンとしてはまだまだ足りないアイテムありますよ。テンペストとかハセガワ版シーフューリーとか、はたまたライサンダーとか、あるいはハリファックス、さらにはハセガワ版バッカニアとか、シミターとか、あ、いかん、利益無視の方向に行ってしまった…。

　このボーファイター、あるいはビューファイター、小生いままで2回挫折しています。
一度はエアフィックスの1/72MkⅥ、そしてタミヤの1/48MkⅥ。
エアフィックスの昔のキットは、なんか組み立てていて気が進まなくなって気が付くと部屋の整理とともになくなっていました。
そしてタミヤの1/48MkⅥは、嫁さんと大喧嘩して投げつけられて木っ端みじんになってしまいました。

　というわけで3度目なんですが、今回もビューファイターの呪いが…。
まず、主翼と胴体の接合、思いっきり失敗しています。
仮組していて「あれ、けっこう隙間あるな、よし、やすりで修正修正♫」などと余裕をかましてごしごし削ったら、逆にだんだん合わなくなってしまいました。そんなバカな…。
で、小生、飛行機模型でパテとか使ったことほとんどないんですが今回、付け根にMrホビーから出ている粉タイプの瞬間接着パテを塗布。
しかし、馴れてないものの哀しさ、修正跡が思いっきり残ってしまいました。
次に、デカールの糊成分がほとんど飛んじゃっていました。
貼ったはずのデカールがハラハラと零れ落ちるさまは、もののあはれを感じました‥‥。
どころではなくかなり焦ったので急いでMrホビーのマークセッターにて貼付しなおしました。

　また、尾輪は胴体左右を張り付ける時に一緒に組み込む指定になっているのですが、これが繊細なパーツのため組み立て途中で3回も折れました。3回目はもう修正できず、バリエーションとして入っている方の仕様のパーツを組み込んでしまいました。
ハセガワさん、こりゃ無理っす。尾輪は後付けできるようにしていただければと思います。

　それでも、組み立てで頑張ってみて、後部の7.7㎜機銃をかすかに開口したり、翼端灯には穴をあけアクリル塗料を流し込んだりしました。
また、排気管のパーツはかっこいいホワイトメタル製の精密なパーツが入っているのですが、マルチマテリアルが大の苦手な小生、これは手に負えず、ノーマルのパーツでしのぐことにしました。
ただ、それだとヌルっとした棒状でホワイトメタル製パーツにも実物にも似ていない。
なので、そのプラパーツを角刃の彫刻刀で何回もえぐりイガイガ排気管をなんとか再現してみました。

　それにしてもこの飛行機はずんぐりしてますねエ。
世界の傑作機シリーズにもなっていないので、イギリス機ファンといいながら、小生、この飛行機のことはほとんど知らない。
モスキートの露払いみたいなものか？などといったらビューファイターファンに怒られるかもしれません。
でもこのハセガワのキット、ハセガワらしい精密感にあふれるキットで、塗装も薄塗りを心掛ければ迷彩の重ね塗りでもスジボリがしっかり残るくらい精密です。
これが、小生が、もうハセガワのキットは進化する必要がないと思う理由です。
ハセガワさん、これからも応援しますので、イギリス機、のみならずいろいろリリースしていってください。よろしくお願いいたします。

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