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特集 ハセガワの航空機プラモデル

 デカール自作第9弾
MIG-17 (ハセガワ1/72)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 ハセガワのMIG-17です。以前、MIG-21Cを作った折に、MIG-15,17,21と並べてみたいと思っておりました。 ソビエト機の無塗装シルバーの機体にレッドスター、いかにも強そうです。



 ハセガワのMIG-17のリリースは古く、初出は1972年。後年1994年に、ホワイトメタルのジェットインテークが入った北ベトナム機バージョンがリリースされており、それを使いました。
25年経過でデカールは黄ばんではいるものの、まだなんとか使えそうでしたが、北ベトナム機にするのは後回し。
お目当てのソビエト機にするため、他キットから流用できるデカールを探しましたが、大きさがあうのが見つかりません。それでさくっとインクジェットプリンターで自作することにしました。

箱絵
キット付属デカール

 キットは凸パネルラインの時代のものです。部品点数も少なく、一見 組み立て簡単なキットに見えました。 しかし、どうしてどうして 脚庫扉などいもづけの箇所も多く、完成までのハードルが高いキットでした。



ホワイトメタル製のジェットインテークが付属している。

製作

 コクピットは何もせず、とりあえず、形にしました。ホワイトメタルのジェットインテークは機首オモリを兼ねており、瞬間接着剤で、胴体に固定します。胴体との間に段差ができますので瞬間接着剤をパテ替わりにして埋めます。 各部にパテを盛り、綺麗に整形し、サフェーサーを吹き付けますと、まるでソリッドモデルという風情です。
下地に艶有黒を吹き、Mrカラープレビアスシルバーを若干ムラ気味に吹き付けて、塗装は完了です。


デカールの自作

 MIG-21と並べるためにソビエト機としたかったので、レッドスターのデカールを自作することに。
資料を探すと、右のような機番114のカラー塗装図が見つかり、それを参考にしました。

 インクジェットプリンターを使うデカール自作の手順は 2019年10月号のベルAH-1G ヒューイコブラ (タミヤ 1/100)  と同様です。
まず、スキャナーで元デカール画像を取り込み、そこから必要な画像を加工していきます。レッドスターは手元にエッシーのスホイー7のデカールがあったので、それを種にしました。

 スホイ-7のデカールからレッドスターの画像を取り込み、加工する。 加工したレッドスター

 機番の114は上のカラー図から取り込み、加工しました。

 レッドスター、機番とも 白ベース用紙にインクジェットプリンターで印刷します。
デカール用紙にはHIQPARTSというメーカーのホワイトベース(製品名 INKJ-T05WB )を使いました。アマゾンで A4サイズが5枚入りで950円でした。
印刷する大きさは現物のキットとカラー図を見比べ、決めていきます。
下が白ベース用紙に印刷したデカールです。水に溶けるインクジェットなので、印刷後、「クリアーコーティング」が必ず必要です。今回は、マイクロのデカール保護液「スーパーフィルム」を筆塗しました。

自作したデカール


 新調した自作デカールを貼り、糊が落ち着いたら、周囲をカミソリで可能な限り丁寧に切り取ります。
その後、クリアを吹きデカール面を保護しておきます。

周囲はカミソリで丁寧に切り取っていきます

完成

 脚、キャノピー、ピトー管を取り付け完成です。ハセガワのキットは表面ディテールがほとんど無いので、つるっとしたソリッドモデルのような質感になりました。
 シルバーの機体に赤い星が完成。強そうです。こうやって好きな機体をずらっと並べていくのもまた、楽しい夢の一つ。
古いハセガワのキットもまだまだ楽しめそうです。






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