今年はバトル・オブ・ブリテン80周年ですが、新型コロナ対策のためにダックスフォードのエアショーは早々に中止と決まり、英国贔屓として残念でなりません。その無念さを幾らかでも解消したく、参戦機からユンカースJu88
を紹介させていただきます。
第二次世界大戦中のドイツ空軍爆撃機の中で、一番人気のあるのはユンカースJu88だと思います。故佐貫亦男教授も「第二次世界大戦ドイツ機の中で、どれが一番好きかと聞かれたら、私はためらわずにユンカースJu88と答える。恐らく同じ考えの人がかなり多かろう」と書いています。(「続々ヒコーキの心」
講談社昭和51年)
Ju88は高速爆撃機として開発され、1936年に初飛行し、1939年から部隊配備されました。対ポーランド戦にも顔を出し、バトル・オブ・ブリテンにも参加しましたが、1940年7月から10月にかけて303機の損失を計上しました。同期間にDo17は132機損失、He111は252機損失なので、防御火力に不足があったのは事実かと。
|
|
航続距離が長く多用途性に富み長距離戦闘機、偵察機、雷撃機、夜間戦闘機、重戦闘機、対戦車攻撃機等の広い用途に使用されたマルチロール機のパイオ二アでした。
Ju88の現存機は、日本語版Wikipediaは現存2機、レストア中2機、その他の状態2機の合計6機とし、英語版ではその他の状態1機の合計5機となっています。しかしレストア中やその他の状態の機体として、今回私は8機の情報と7機の写真を紹介させていただきます。なので今後も発見があると信じています。
※本稿は「続々ヒコーキの心」(佐貫亦男著 講談社 昭和51年)とWikipediaを参照しました。 |