北極圏のナルビク港は不凍港で、スウェーデンのキルナで採掘される良質な鉄鉱石を、鉄道を通じて冬季に積み出す重要拠点でした。1940年4月9日に独海軍の駆逐艦10隻が侵入し、ノルウェー海軍の海防戦艦2隻を撃沈し、ディートル少将指揮の第139山岳猟兵連隊2,000名を上陸させ、ナルビクの無血占領に成功します。
しかし直後に英海軍艦艇は2回の殴り込みを行って、独駆逐艦を全艦撃沈しました。占領した南部ノルウェーからの陸路はなく、孤立したディートル部隊への補給問題はJu52の片道空輸しかありませんでした。
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撃沈された駆逐艦の生存者は2,000名くらいで、ディートルの地上部隊に吸収されました。
1940年5月28日に連合軍(ノルウェー、フランス、イギリス、自由ポーランド)はナルビク市内を占領し、ディートルの部隊をスウェーデン国境沿いに追い詰めます。しかしフランス本土で連合軍は敗北し、ノルウェー派遣軍は6月8日に撤退します。
かくしてノルウェー全土はドイツ軍の支配下に置かれました。 |