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特集 ギミック

 AUTOMATIC M41 TANK (TAMIYA 1/35)

  by GRIFFON



 天下のTAMIYAも昔は、こんな物を出していました。
2013年2月号の予告通りジャンクを復活させました。

M41は MM No.55の前に
1964年4月 KIT No.7として初版ゴムキャタピラリモコンで発売
8月には「オートマチック」も発売 その後シングルがKIT No.10で発売


NETで見ても「オートマチック」の詳細を説明した物は無いようですので
僭越ながら・・

駆動軸は左右に2分割されており、それぞれ中間軸のピニオンと噛み合っています。
右の中間軸は横にスライドするようになっていて、スプリングで右に押されています。




右側のピニオンは中間軸の上にあるカム軸のカム板に当たっています。
カム板が回転して切欠の部分に来るとピニオンは右にスライドして
駆動軸との噛み合いが外れて空転状態となり右に旋回します。



切欠部を通過するとピニオンが噛み合い直進に戻ります。
これを繰り返すことで四角い走行パターンとなります。



走行速度とカム軸回転速度、切欠部分の長さが計算されています。
カム板を自作すれば違うパターンもできるでしょう。

ギアボックスにはレバーがあり切替えればピニオンのスライドを抑えて
直進状態固定になります。



何でこんな物があったのか今の若い人は不思議に思うかもしれません。
当時は、まだまだ日本は裕福でなくリモコン戦車もなかなか高かったので
シングルが主流でした。
やはり真っすぐ走るだけでは、面白くないのでコストを押さえつつ
リモコンに近い物を・・ということだったのでしょう。



さすがにゴムキャタピラは劣化して使えませんが
MM No.55のポリキャタピラでも何とか走ってくれます。


思えば80年代に出たマイコンタンクの走りだったのかもしれません。

1971年に出たMM No.55(シングル)でもゼネコン(マブチの手動発電機)
につなげば方向転換装置(車体下部に突き出た支点付の棒)により
後退させると車体左が浮き方向が変わりました。




山田模型「ランドクルーザー」

 こんな物も残ってました 山田模型の「ランドクルーザー」です。
カムとレバーでステアリングして色々なパターン走行をします。
TAMIYAのFITのように一部、モータライズが復活しましたが
あまり売れなかったのか、これ1作で終わってしまいました。

今では1000円以下で簡易ラジコンがありますから・・・




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